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「プレスカットスプライン・ハブジョイント」を開発【NTN】

2012年5月15日

【ハブベアリングと等速ジョイントを軽量化・高性能化。現行の組立ラインで生産可能】

NTN㈱(以下、NTN)は、ハブベアリングと等速ジョイント(以下、CVJ*1)を独自の「プレスカットスプライン方式*2」で結合することにより、軽量化と接合部のガタ“ゼロ”を実現した、「プレスカットスプライン・ハブジョイント」を開発しました。

世界の自動車業界において、低燃費化は重要な課題であり、その解決のひとつとなる軽量化は自動車を構成するあらゆる部品に求められています。また、ハブベアリングとCVJの嵌合部のガタを無くすことや、従来の組み付け方式では発生する可能性があるスティックスリップ音*3を抑制することが課題でした。

今回開発した「プレスカットスプライン・ハブジョイント」は、NTNがハブベアリングとCVJの両方を供給するメーカとして、高い技術力と実績に基づいて開発した新接合方式により、大幅な軽量化と高性能化を実現しました。ハブベアリング内径に、プレ・スプライン(小サイズのスプライン)を施す独自のプレスカットスプライン接合を適用することで、接合に必要な荷重を低減し、ハブベアリングとCVJの接合をボルトで締結する構造としました。これにより、自動車メーカの車両組立ラインにおいて、現行3世代ハブベアリングとCVJの組立工程を変更することなく、本開発品を組み付けることが可能となりました。

NTNは、本開発品を5月23日~25日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2012」に出展し、グローバルに市場展開してまいります。

*1 : CVJ:Constant Velocity Jointの略

*2:プレスカットスプライン方式:
等速ジョイント外輪軸部外径に形成されたスプライン歯よりも小さめのスプライン歯(プレ・スプライン)を、ハブベアリング内径に形成し、ボルト締結によりハブベアリング内径のスプライン歯に等速ジョイントのスプライン歯を切削しながら圧入することで、両者を接合・組み立てる新技術。

*3:スティックスリップ音:
CVJからハブベアリングにトルクが伝達される時に、ハブベアリングとCVJの当接面で音が発生する現象。

開発品の特長

(1) 軽量
現行3世代ハブベアリング+等速ジョイント比 12%の軽量化

(2) 高性能
新プレスカット接合方式を適用
・ハブベアリングと等速ジョイント間のガタ“ゼロ”
・スティックスリップ音の抑制

(3) 組立性
現行3世代ハブベアリング+等速ジョイントと同様の組立が可能

問合せ先

自動車事業本部  事業企画部  TEL:0538-37-8418

商品写真

適用部位


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