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HAKUTO-Rコーポレートパートナーに参画 ランダーの構造解析でミッションに貢献【スズキ】

2019年8月22日

スズキ株式会社(所在地:静岡県浜松市、代表取締役社長:鈴木 俊宏、以下「スズキ」)と株式会社ispace(所在地:東京都港区、ファウンダー&CEO:袴田 武史、以下「ispace」)は、世界初の民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のコーポレートパートナーに参画することに合意致しましたのでお知らせ致します。スズキは、自動車開発における構造解析技術を用いて、ランダー(月着陸船)で使用されるボディ、着陸脚などの構造部品における構造解析で技術協力し、月面探査ミッションに貢献していきます。

HAKUTO-Rは、2023年までに行う史上初の民間月面探査プログラムです。独自のランダーとローバーを開発して、2021年に月面着陸と2023年に月面探査の2回のミッションを行います。

スズキはispace社に出資もしており、また、民間開発のロボット探査機を月面で走行させ、画像データを月から地球に送信することを競う国際月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に挑戦したチームHAKUTOのコーポレートパートナーでした。

ロケットの打ち上げコストはロケットの重量に比例するために、HAKUTO-Rでは開発するランダーとローバーの小型軽量化を重視しています。しかしながら、一般的にモノを小型・軽量にすると、強度が損なわれると言われており、十分な強度を維持するためには構造設計において多様な工夫が必要となります。また、着陸脚には、月面に降り立つ瞬間にかかる衝撃を精密に計算し、シミュレーションと解析を十分に行い、確実に着陸ができる設計が必要となります。

スズキは、安全性と信頼性を確保しながら小型で軽量な四輪車を開発するノウハウを持っており、着陸脚の衝撃吸収の解析にとどまらず、主要な構造部材の設計支援を通して、地球上で培われた自動車技術を用い、HAKUTO-Rの月面探査の挑戦に貢献していきます。

■スズキ株式会社 代表取締役社長:鈴木俊宏のコメント
「今回、再びispaceの月面探査の夢を支援出来る事を大変喜ばしく思います。小さなクルマづくりを通じて社会に貢献してきたスズキは、2016年に小さなローバーで夢にチャレンジするHAKUTOに共感し、支援することを決めました。今回、更なる技術協業を通じて、HAKUTO-Rの月面探査ミッションに再び貢献していきたいと思います。」

■株式会社ispace ファウンダー&CEO 袴田武史のコメント
「宇宙機の軽量化は非常に重要であるため、改めてスズキにコーポレートパートナーに加わっていただき大変心強く思います。スズキが小さなクルマ作りで培ってきた技術とノウハウが、HAKUTO-Rを通じて宇宙開発に貢献できる機会をしっかり提供していきます。」

史上初の民間月面探査プログラムHAKUTO-Rのランダーとローバー(イメージ)

■会社概要
スズキ株式会社(https://www.suzuki.co.jp/
スズキ株式会社は、「消費者の立場になって価値ある製品を作ろう」を社是の第一に掲げ、二輪車、四輪車、船外機を中心に世界各国で愛用される製品を提供する輸送機器メーカーです。1909年に鈴木式織機製作所として創業し、1952年に二輪車パワーフリー号で自動車産業進出を果たしました。四輪車では、1955年のスズライト発売以来、アルトやワゴンR、スイフトなど、小型軽量で燃費が良く、環境への負担の少ないクルマづくりを追求しています。

株式会社ispace(https://ispace-inc.com/jpn
「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。2018年2月までにシリーズA国内過去最高額となる103.5億円の資金調達を実施。日本初民間開発の月着陸船による「月面着陸」と「月面探査」の2つのミッションを行うプログラム「HAKUTO-R」を発表。アメリカSpaceX社のFalcon 9ロケットで2021年と2023年に打ち上げ予定。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動。








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