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NDDPの高星明誠、FCJ初優勝【日産自動車】
2012年5月14日
~ 全日本F3選手権第3~4戦・フォーミュラチャレンジ・ジャパン第3~4戦 レースレポート ~
5月12~13日 ツインリンクもてぎ(栃木県)
全日本F3選手権とフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ) の第3~4戦がツインリンクもてぎで開催され、FCJ第4戦でニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム(NDDP)の#12 高星明誠がFCJ初優勝を飾りました。
練習走行から好タイムを記録していた高星は、12日(土)に行われた予選で2戦連続のポールポジションを獲得しました。第3戦決勝ではスタートの加速が鈍り2位に後退。ファステストラップを記録したものの、トップを奪い返すには至らずチェッカーを受け、今シーズン初表彰台は2位となりました。しかし、翌13日(日)の第4戦では抜群のスタートを決めてトップで1コーナーを通過。前日の予選で自身が塗り替えたばかりのコースレコードタイムを、決勝レース中に更に塗り替えるなど他を寄せつけない圧倒的な速さを見せると、2番手に6秒近い大差をつけて圧勝を飾りました。2戦連続表彰台と、ポールポジションポイント、ファステストラップポイントを加え、シリーズランキングも2位に浮上しました。
#13藤波清斗は2戦ともにスタートで順位を下げましたが、開幕戦に比べドライビングの面で腕を上げており、上位グループとそん色のないラップタイムで順位を挽回。第3戦は9位、第4戦は11位となりました。
F3の佐々木は、第3戦は予選2番手からのスタートとなりました。前日の練習走行で、もてぎに合わせたマシンセットアップに手ごたえを掴んでいたものの、目の前を走るCクラスのマシンに蓋をされペースアップができません。最終ラップまで順位を上げることは叶わず連勝記録はストップしてしまいましたが、堅実に2位表彰台を獲得しました。第4戦はNクラストップの位置からスタートしたものの、加速が鈍り2番手に後退。前日と違う路面コンディションに苦戦し、2戦連続で2位となりました。しかし、ファステストラップを記録するなど随所で速さを見せ、ポイントも加算しランキングトップの座を守っています。
高星明誠(FCJ第3戦2位/第4戦優勝)
「優勝できたポイントは、スタートにあったと思います。第3戦で失敗してしまったので、今回こそは成功させたいと思っていました。週末を通して速さはあったので、スタートさえ決めることができれば勝てる自信がありました。後ろとの差も広がって、10周目ぐらいからその自信も強まりました。ようやく勝てて嬉しくもあり、ホッとした気持ちもありますが、この1勝で満足するのではなくこの優勝で流れを作り、次戦も優勝回数を増やしてシリーズチャンピオンを目指します」
佐々木大樹(F3第3戦2位/第4戦2位)
「レースウィークが始まった時点では、今回優勝した平峰選手と僕たちとの間には大きく差があったのですが、予選までにクルマを仕上げることができ、予選では1勝1敗というところまで彼との差を詰めることができました。ちゃんとクルマの状況をチームに伝えられるようになったからこそ、マシンセットアップが上手く進められたのだと思います。今回の2戦を終えて、今年のチャンピオン争いは僕と彼のふたりのうち先に集中力を切らした方が脱落するというような、タフな戦いになるだろうと感じました。精神的にきつい戦いが続くと思いますが、チャンピオン目指して頑張っていきたいと思います」
フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)は、2006年に日産、トヨタ、ホンダの自動車メーカー3社が協力して創設した新しいジュニア・フォーミュラカー(オープンホイール)を使用したレースです。FCJでは、ドライビングスキルの向上に焦点を置いているため、参加車輌はワンメイクであり、独自の改造を禁じています。シャシーはイタリアのタトゥース製、エンジンはルノー製を使用しています。日産、トヨタ、ホンダはそれぞれドライバー育成プログラムを設けており、参戦ドライバーをサポートしています。日産の育成プログラムは、NDDP(ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム)で、「世界および日本のトップカテゴリーで活躍できる若手ドライバーの育成」を目標としています。
また全日本F3選手権は、F3規格のフォーミュラカー(オープンホイール)を使用したレースで、FIA(国際自動車連盟)が定める世界共通の現行車両規定に則ったマシン(Cクラス)と、トムス製(トヨタ系)ワンメイクエンジンを使用したマシン(Nクラス)にわかれています。2012年は、NDDP アドバンススカラシップ対象ドライバーである佐々木大樹の参戦(Nクラス)をサポートしています。
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