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ハンガリーにおけるバッテリーセパレータフィルム生産設備の新設について【東レ】
2019年7月16日
東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、ハンガリーのニェルゲシュウイファル市において、リチウムイオン二次電池(LiB)用バッテリーセパレータフィルム(BSF)生産設備の新設を決定しました。新たな生産設備は2018年4月に設立した「東レハンガリー」(英語名:「Toray Industries Hungary Kft.、略称:THU」)に設置し、これによって東レグループ全体のBSF生産能力は年産約20%増強となります。稼働開始は2021年7月を予定しています。
東レは、BSFの生産設備に関して、日本の那須工場の他、既に韓国においてBSFの開発・製造・販売を行うToray Battery Separator Film Korea Limited (TBSK)、コーティング加工を行うToray BSF Coating Korea Limited (TBCK)を有していますが、2017年に発表したそれぞれの増産設備は2018年度から順次稼働を開始しております。
BSFの世界需要は、携帯型電子機器、定置用蓄電池など民生用途の堅調な拡大に加え、今後は電気自動車(EV)の普及拡大による車載用途での急激な拡大が見込まれています。特に欧州においては、環境問題への意識の高まりから、EV等環境対応車の普及は急速に進むと見られており、電池メーカー各社の進出も活発に行われています。
東レの海外事業展開は、地産地消を基本戦略としており、お客様の立地に合わせて生産拠点を設置することによって、需要増への対応を確実に行うと共に、同地域での経済発展にも貢献していく考えです。
東レは、フィルム事業において、現在進めている中期経営課題“プロジェクト AP-G 2019”の基本方針を「成長分野での高付加価値品拡販とグローバル拠点のフル活用による事業拡大」と設定し、BSF事業の拡大を最大の課題と位置付けています。
東レは、企業理念である「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」のもと、環境負荷の低減に貢献するLiBの主要部材であるBSFの需要拡大に積極的に対応することで、あわせて世界シェアナンバーワンのBSFメーカーを目指していく所存です。
<新会社概要>
1. 名称:東レハンガリー
英語名:Toray Industries Hungary Kft.、略称:THU
2. 事業内容:各種プラスチック製品の開発・製造・販売
3. 所在地 :ハンガリー Nyergesújfalu市(ニェルゲシュウイファル市)
4. 設立:2018年 4月
5.資本金等:17.8百万ユーロ(23億円)
6.代表者 :(社長)村松 弘一
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