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SOxスクラバー搭載のLPG運搬船「NS DREAM」の引き渡し【川崎重工業】
2019年6月28日
LPG運搬船「NS DREAM」
川崎重工は、本日、アストモスエネルギー株式会社向けに82,200m3型LPG運搬船 「NS DREAM(エヌエス ドリーム)」(当社第1739番船)を引き渡しました。 本船は、当社がこれまでに引き渡した59隻目のLPG運搬船にあたり、SOxスクラバー※1を搭載した2隻目の船舶です。
本船の引き渡し、主要目ならびに特長は次のとおりです。
<引き渡し>
2019年6月28日
<主要目>
全長 229.90m
長さ(垂線間長) 226.00m
幅(型) 37.20m
深さ(型) 21.00m
満載喫水(型) 11.20m
総トン数 47,236
載貨重量 54,052トン
貨物倉容積 82,388m3
主機関 川崎-MAN B&W 7S60ME-C8.2型ディーゼル機関 × 1基
定員 29名
船級 日本海事協会(NK)
船籍 パナマ
<特 長>
1)当社が開発した船首形状(SEA-ARROW)を採用し、
船が航走する際に船首部に発生する波を極限まで減少させ、推進性能の大幅な向上を図っています。
2)主機関には、省燃費型の電子制御式超ロングストローク2サイクル低速ディーゼル機関を採用し、
さらにプロペラ周りにカワサキフィン付ラダーバルブならびにコントラフィン付
セミダクトを装備することにより、燃料消費量の低減を図っています。
3)主機関および発電機関の排気ガスの出口部にSOxスクラバーを搭載することで、
2020年から施行開始となる世界の全海域でのSOx排出規制※2強化に対応しています。
本装置の搭載により、規制強化後も低硫黄燃料油への切り替えを必要とせず、
一般的な燃料油を継続的に使用することが可能となっております。
4)低温で液化された石油ガスを積むため、低温収縮を吸収できる防熱された
独立型貨物タンクを4区画の船倉内に4基設けています。
5)貨物タンクには、-46℃までの低温液化石油ガスを積み込むことができるように
低温用特殊鋼材を使用し、周囲は発泡ウレタンを用いた防熱を施しています。
6)本船型・設備は、2016年6月に拡張工事が完了した新パナマ運河の規則に対応しています。
※1 SOxスクラバー :排ガス中の硫黄酸化物(SOx)を除去する装置
※2 SOx排出規制 :
2015年1月から欧米の排出規制海域(ECA)において、燃料中硫黄分0.1%以下の
SOx排出量規制が実施されています。また、2020年1月1日からは、
その他の世界の全海域を航行する船舶に対し、硫黄分が0.5%以下の燃料を使用するか、
排ガス中からのSOxを同等に低減する代替装置を使用することが義務付けられます。
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