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ボルボ・カーズとPOC、世界初の車とサイクリスト用ヘルメットとの衝突試験を開発【ボルボ・カー・ジャパン】
2019年6月4日
車の安全におけるリーダーであるボルボ・カーズは、スウェーデンのスポーツ用品とその安全性におけるトップブランドであるPOCと提携し、サイクリストの保護を目的とした新しい研究プロジェクトを立ち上げました。その一環として、世界で初めて車とサイクリスト用ヘルメットに関する一連の衝突試験を実施します。
この提携は、安全の開発におけるボルボ・カーズの業界をリードする立場と、他社とのコラボレーションや知識の共有によってすべての人々の交通安全をより良くしたいという願いを示す最新の一例です。
車と自転車の事故では、死亡や重傷に至る可能性があります。そのためボルボ・カーズは、アクティブ・セーフティ・テクノロジーの助けを借りてこの種の事故を完全に回避する、という明確な戦略を立てています。
衝突回避・被害軽減ブレーキ・システムのサイクリスト検知機能は、車載カメラやレーダーを使用してサイクリストを検知し、衝突が差し迫っていることをドライバーに警告し、さらなる対処が必要な場合には自動でブレーキを作動させます。衝突回避・被害軽減ブレーキおよび歩行者検知機能は、ボルボ・カーズのセーフティ・ビジョンに沿って開発されています。
ボルボ – POCリサーチ・プロジェクトは、スウェーデンのイェーテボリにある有名なボルボ・カーズの安全研究施設で特別に設計された数多くの衝突試験で構成されます。またこのプロジェクトは、サイクリストが受ける長期的な傷害の種類を把握するためのより広範なリサーチ・プロジェクトの一部です。
これらの試験を実施する際、各種の測定のため、試験用フレームに取り付けた衝突試験用ダミーの頭部にPOC製サイクリスト用ヘルメットをかぶせ、静止したボルボ車両のボンネットのさまざまな箇所に向けて異なる速度や角度で衝突させます。
これらの試験は、歩行者の頭部保護に関する既存の規定による試験手順に基づいています。ボルボ・カーズおよびPOCは、この試験でヘルメットをかぶっている場合とかぶっていない場合について直接比較することができます。
現在のサイクリスト用ヘルメットの試験手順は基本的なもので、水平面または斜面のいずれかに異なる高さからヘルメットを落下させるというものであり、車との衝突事故については考慮していません。ボルボ – POCプロジェクトでは、こうした試験をさらに進歩させ改良することを目指しています。
このリサーチ・プロジェクトから得られた知識は、POCが車と自転車の事故の際に、より安全でより保護性の高いヘルメットを開発するために役立てられます。また、ボルボ・カーズの将来の開発に向けても、試験を通じてこの種の事故に関する貴重な気付きや学びがもたらされます。
「POCと共同で行うこのプロジェクトは、安全性に関するボルボのパイオニア精神の好例です。」ボルボ・カー・セーフティ・センターの所長で、ボルボ・カーズで最も優れたセーフティ・エンジニアのひとりであるマリン・エークホルムはこのように述べ、「ボルボ・カーズは、複雑な交通状況のための新しい試験方法をいくつも開発しています。私たちは、単に法的要件を満たしたり、評価試験をクリアしたりすることだけを目指しているのではなく、より安全性を高める技術を開発するため、実際の交通状況を想定しているのです。」と続けました。
POCは、安全性、革新性、そしてデザインにおいて国際的な賞を60以上も受賞しています。POCは、挑戦的で先見性ある知識や事故を減らす新しい考え方を推進するために、新しい研究や科学、革新的なアイデアを採り入れる企業であるとの評判を築いています。
「ボルボ・カーズと同じく、安全はPOCのミッションの中心であり、私たちのあらゆるアイデアや革新性を推進する原動力です。」POCで製品開発責任者を務めるオスカー・ハスはこのように述べ、「POCのラボで科学分野のリーダーたちと密接に協力し合うことにより、私たちは安全性に関する新しいアイデアをいち早く導入できるよう励んでいます。認定基準は大事ですが、事故の影響を減らすためのより優れた、より革新的な方法を見つけるためには基準に縛られることなくそれ以上のことを検討することがPOCの考えです。」と続けました。
近年、ボルボ・カーズは車の外にいる人たちの保護にも力を入れています。たとえば2010年にはボルボ・カーズが歩行者検知機能を持つ衝突回避・被害軽減ブレーキを導入しました。また2013年には、サイクリスト検知機能を持つ衝突回避・被害軽減ブレーキを導入しました。いまや、どちらの技術もシティ・セーフティ・パッケージの一部としてすべてのボルボ車に標準装備され、交通安全の向上に貢献しています。
ボルボ・カーズとPOCは、以前にも事故防止を目的してサイクリスト用ヘルメットと車とが交信する、試験的プロジェクトで協力しました。
※このリサーチ・プロジェクトは、サイクリストが受ける長期的な怪我の種類を把握し、道路交通の安全に利するための保護原則を開発する、より広範な研究プロジェクトの一部です。この大規模プロジェクトに関与する事業体は、ボルボ・カーズ、POC、スウェーデン王立工科大学（KTH）、MIPS、オートリブです。本プロジェクトは、スウェーデンイノベーション・システム庁（Vinnova）から部分的な資金提供を受けています。本研究プロジェクトからの発見は、一般に公開される予定です。
※POCラボはPOCの科学フォーラムであり、POCを支援し、助言を与えるため、さまざまな分野や医学の専門家たちが集まっています。ここでは、POCが開発した製品が市場で最も信頼性が高く、優れた保護機能を提供することを保証するための研究を行っています。
POCについて 2005年に設立されたPOCは、ヘルメット、アイウェア、ボディーアーマー、スポーツウェア、アクセサリなどを開発するスウェーデンの新鋭アウトドアブランドです。「最新の技術を使用し、全力を尽くして重大事故からアスリートを守ること」がPOCのミッションです。POCは、自転車界で最も名誉ある「ブランド・オブ・ザ・イヤー」を含め、安全性、革新性、そしてデザインにおける国際的な賞を60以上も受賞しています。 POCの詳細については、www.pocsports.com をご参照ください。
本プレスリリースは、6月3日スウェーデン本社発、プレスリリースの翻訳版です
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