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次世代自動車開発のニーズに応える「燃料電池・二次電池評価装置」などを初披露 「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」に出展【堀場製作所】
2019年5月17日
当社は、5月22日から開催される「人とくるまのテクノロジー展2019 横浜」に出展します。
現在、自動車業界は、高効率・低排出に向けた電動化への加速、安全で快適な交通社会を実現する自動運転技術の向上など、大きな転換期を迎えています。
当社は、長年培ってきた最先端の計測技術と車両開発支援技術に、燃料電池や二次電池の評価技術を新たに加えることで、電力源から駆動系、車両全体まで、トータルなエネルギー効率の向上に対するソリューションの提案が可能となりました。
昨年10月に当社グループに加わったホリバ・フューエルコン社の燃料電池評価装置「Evaluator S5-LT」は、今回国内初出展となります。
また、排出ガス計測試験・耐久試験の効率化に寄与するシャシダイナモ用運転ロボットの「ADS EVO」を出展します。
コネクテッド・自動運転の分野では、世界で初めて※1自動車の安全、機能、セキュリティを
トータルでマネジメントする試験設備「Vehicle Resilience (VRES) Technology Centre」をホリバMIRA社に開設し、本展示会で初紹介します。
※1:当社調べ(2019年5月時点)
人とくるまのテクノロジー展2019 横浜 展示概要と見どころ
展示コンセプト : 「Innovations for Future Mobility」-人とくるまの未来をはかる-
今回の展示では電動化車両開発、RDE※2規制強化への対応、コネクテッド・自動運転試験に関連した展示が主な内容となります。
■燃料電池・二次電池開発の分析技術について
燃料電池や二次電池の材料分析からセル・パック・システムの評価、パワートレイン・車両との組み合わせ評価といった、電動化車両開発におけるトータルソリューションを提案します。
本展示会では、FuelCon社製の固体高分子形燃料電池(PEFC)※3スタックの評価装置「Evaluator S5-LT」を国内初出展します。
※2:RDE:Real Driving Emissions:実路走行排ガス規制
※3:イオン伝導性を有する高分子膜を電解質として用いる燃料電池
■シャシダイナモ用運転ロボット
技術の高度化の一方で、複雑さを増す車両開発に対応するため、排出ガス計測・耐久試験においても効率化は大きな課題です。本展示会に出展する「ADS EVO」は、シャシダイナモ上で車両運転を行うロボットで、車両開発の高効率化に寄与します。またシャシダイナモ上でのRDE再現試験においても貢献します。
■コネクテッド・自動運転試験について MIRA社は、本社敷地内に新たに「Vehicle Resilience (VRES) Technology Centre」を設立しました。これは、電動化、コネクテッド・自動運転車における、安全、セキュリティ、機能をトータルでマネジメントする世界初の試験および開発支援施設です。
機能安全試験とセキュリティ試験を組み合わせることにより、サイバーセキュリティなどより高度なエンジニアリングソリューションを提供していきます。
今後の展開
2015年に当社グループに加わったMIRA社の電動化車両開発技術、及び、昨年加わったFuelCon社の電動化車両用燃料電池・二次電池評価試験装置を組み合わせた試験室をHORIBA BIWAKO E-HARBOR(滋賀県大津市)に増設します。(2019年下期稼働予定)
モーター、エンジン、車両の各評価設備に、新たに燃料電池・二次電池の評価設備を加えることにより、電動化でますます複雑化する車両開発の効率化に貢献する独自の開発手法「Test in the Loop」を本展示会で紹介します。
今後当社は、これらMIRA社やFuelCon社の技術と、長年培ってきた当社の自動車開発に関する分析・計測技術を統合し、事業領域のさらなる拡大と新たな製品・サービスの拡充を進め、電動化車両の全開発過程における材料分析技術から、各種評価計測、システム設計にいたるエンジニアリングノウハウ、車両のエネルギーマネジメントまで、トータルソリューションを提供していきます。
開催概要
日時:2019年5月22日〜24日
会場:パシフィコ横浜 展示ホール No.159
公式サイト:https://www.horiba.com/jp/jsae2019/
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