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AC/DC カレントセンサCT6877 を発売【日置電機】

2019年4月16日

AC/DC 2000A の⼤電流を⾼確度で測定する貫通型電流センサー
AC/DC カレントセンサCT6877 を発売
⼤電流化するEV/HEV インバーターの評価に最適

HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:細谷和俊)はAC/DC 2000A の大電流を高確度で測定する貫通型電流センサー「AC/DC カレントセンサCT6877」を発売いたします。 大電流測定に加え、広い周波数帯域や高いノイズ耐性により、大電流化、高速化が進むEV(電気自動車)/HEV(ハイブリッド自動車)搭載インバーター(直流から交流への変換器)やバッテリーの評価に最適です。

■ 開発の背景
自動車市場では2017 年後半から世界規模でEV 化の流れが始まりました。近年、バスやトラックなど大型自動車のEV 化も進むこととなり、1000A 以上の電流計測が要求されています。
さらに、インバーターのSiC/GaN 素子※ 1 採用により、電力変換部のスイッチング(ON/OFF の切り替え)の高速化、高効率化が進んでおり、電流センサーにはいままで以上に大電流、高精度、広帯域、広い使用温度範囲が求められるようになりました。
このような市場背景により、貫通型電流センサーでは当社初となる定格2000A のCT6877 を開発いたしました。
また、当社では大電流化、高速化に対応したAC/DC カレントセンサCT6875(定格500A)、CT6876(定格1000A)を昨年12 月に発売しています。今回、CT6877(定格2000A)が加わりラインアップが増えたことで、お客様の選択肢が増え、より多くの研究・開発をサポートできるようになりました。

■ 特長
1. 当社初、2000A 対応の貫通型電流センサー
大電流の多くは2 ~ 4 本程度の電線に分岐して流れています。従来の電流センサーでは径の大きさや定格が足りないため、それぞれの電線を複数の電流センサーで測定し、センサユニットCT9557(オプション)で各電流センサーの測定値を合算して一つの信号として出力する機能を用いていました。
CT6877 はセンサーの内径が80mm と大口径のため、電線外径31mm(断面積250mm^2)の電線が4 本入ります。2000A までの電線であれば、一つのセンサーでまとめて計測が可能です。

2. 広い周波数帯域
定格2000A の貫通型センサーではトップクラスの周波数帯域DC ~ 1MHz を持っています。SiC/GaN 素子により高速化したスイッチングの電流測定に最適です。

3. 高い周波数帯域でも耐ノイズ性を大幅向上
シールドの強化により、高い周波数帯域でのスイッチングに伴うノイズの影響を大幅に抑え、電流を正確に測定できます。

4. 電力計との組み合わせ確度を保証
電流センサー、電力計ともに自社で開発しているため、組み合わせ確度の保証が可能となり、安心してお使いいただけます。当社のパワーアナライザPW6001 などの高精度電力計と組み合わせて高確度での測定が可能です。

接続例:インバーター測定

■ 主な市場
 ・EV/HEV 搭載インバーターやバッテリーの評価、設計、開発
 ・太陽光発電用パワーコンディショナーの評価、設計、開発
 ・研究開発機関、大学におけるパワーエレクトロニクスの研究

■ 価格(税抜)
 CT6877   (定格2000A、出力ケーブル長3m) : 700,000 円
 CT6877-01(定格2000A、出力ケーブル長10m) : 720,000 円

■ 年間販売目標台数(国内外)
 100 台

※ 1 SiC(シリコンカーバイド)、GaN(ガリウムナイトライド)はSi(シリコン)に代わる次世代のパワー半導体材料として実用化が始まっています。

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