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産学連携で開発した「AGV状態監視モニタリング技術」を、鳥取県の企業にライセンス供与【日産自動車】

2019年3月25日

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:西川 廣人、以下日産)は、産学連携の取り組みで自社の製造子会社の日産自動車九州株式会社(本社:福岡県京都郡苅田町 社長:荒井 孝文、以下日産九州)と西日本工業大学(福岡県京都郡苅田町 学長:西尾 一政、以下西日本工大)が共同開発した「AGV状態監視モニタリング技術」のライセンスを、株式会社日本マイクロシステム(本社:鳥取県米子市 社長:高島 主男、以下日本マイクロシステム)に供与すると発表しました。

AGVとは、無人搬送車「Automated guided vehicle」の略称で、自動車の組み立て工場等の現場で、あらかじめ設定された経路を自動的に走行することで作業者の手元に必要な部品を供給するために多数使用されています。

AGVは磁気テープ等やプログラムで簡単に経路設定が可能で、稼働中の工場の生産ラインへの追加導入が容易であるという特徴がある反面、個々の搬送車の状態や運用状況を統合的に管理する事が困難で、例えば個別のAGVが障害物との接触やバッテリー切れによる停止状態となった場合等には、運用管理者がAGVの経路をたどり、トラブルが発生したAGVの位置や状況を確認したうえで対処する必要がありました。

日産はかねてより工場での改善活動に取り組んでおりますが、この「AGV状態監視モニタリング技術」は日産の製造子会社である日産九州の改善活動を、地域の研究機関である西日本工大と産学連携の枠組みで2014年より共同開発したものです。その後2016年9月にパシフィコ横浜で開催された『製造現場における「見える化」改善展2016』*1に本技術を「ここいる ワン!!」という名称で出展、「最優秀見える化改善賞」を受賞しています。

本技術はAGVの制御部分に追加で取り付け可能な、近距離無線通信規格ZigBee*2を活用した小型で安価な通信モジュール部分と、当社が長年のAGV管理・運用の実績で培った独自ノウハウを活かした基地局部分から構成されます。この技術を用いたモニター上で常時最大200台までのAGVの状態や運用状況を統合的に管理・運用することが可能となりました。 このような特徴を持つ技術を、鳥取県産業振興機構が進める地域産業の活性化の取り組みの一つである知財ビジネスマッチング in とっとり*3で出会った日本マイクロシステムに供与することになりました。

日本マイクロシステムは、今回のAGV状態監視モニタリングシステム技術」のライセンス供与により、本技術を同社の製品とし、生産工場内でAGVを活用する様々なモノづくり企業へ幅広く提供することが可能となります。

日産の経営戦略本部、パートナーシップ、ビジネスデイベロップメント担当の副本部長、木俣秀樹は、「日産は自社で開発した技術を自社利用に留めず、外部で利用促進する取り組みにより、社会や産業全体での技術の発展に寄与していきます。今回の日本マイクロシステムへの「AGV状態監視モニタリング技術」の供与もこの活動の一環です。本技術を広めることで、モノづくりの現場でのさらなる生産性の向上に寄与するとともに、地方自治体が推し進める地域産業活性化の取り組みにも貢献してゆきたいと考えています。」と述べました。

日産は、今後も地域に根差した研究機関との共同研究に加え、元気なものづくり中小企業を技術面からサポートすることを通し、より豊かな地域社会の発展に寄与していきたいと考えています。

*1 『製造現場における「見える化」改善展』は公益社団法人 日本プラントメンテナンス協会が
  主催し毎年開催される「からくり改善くふう展」内で開催される展示会。
  製造現場における様々なデータの計測、数値化、可視化を通して、
  生産効率を上げる改善案の展示とコンテストを実施している。

*2 ZigBee(ジグビー)は近距離無線通信規格の一つで、転送可能距離が短く転送速度も
  非常に低速である代わりに、安価で消費電力が少ないという特徴を持ち、
  近年小型の電子機器への活用が広がっている。

*3 知財ビジネスマッチング in とっとりは、鳥取県産業振興機構が主催する、
  全国の大企業の技術を鳥取県の意欲のある優秀な中小企業にライセンスを行う、
  知財を活用した地域産業活性化取り組み

<関連URL>
日産のライセンスビジネスについて
https://www.nissan-global.com/JP/LICENSE/








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