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リチウムイオン二次電池用セパレータの生産体制強化について【旭化成】
2019年3月14日
旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小堀 秀毅)は、リチウムイオン二次電池(LIB)用セパレータ※の生産体制を、以下のとおり強化することを決定しましたので、お知らせします。
※セパレータ
LIBの正極・負極間に位置する多孔質膜で、正極・負極間でリチウムイオンを透過させる機能を有するとともに、正極と負極の接触を遮断し、ショートを防止する部材。
1.背景
LIB市場は、電気自動車等の車載用途や電力貯蔵(ESS)用途を中心に、急速に成長しています。当社グループは、LIB用セパレータとして「ハイポア」と「セルガード」を有し、湿式膜と乾式膜の双方を手がけるメーカーとして世界No.1のポジションを確立し、積極的な事業拡大を図っています。
2.生産体制強化の概要
① 新規生産設備の増設
生産品目 :LIB用セパレータ「ハイポア」(湿式膜)および「セルガード」(乾式膜)
立地 :滋賀県守山市および米国ノースカロライナ州(いずれも既設敷地内)
設備投資額 :約300億円
稼働時期 :2021年度上期商業運転開始予定
② 既存生産設備の合理化および生産性向上
生産品目・製造ラインの統廃合などの生産性向上策の実施
上記①②を通じて、湿式膜 約3億m2/年、乾式膜約 1.5億m2/年、合計約4.5 億m2/年の能力増加を見込んでいます。
3.当社グループのLIB用セパレータ生産能力について
当社グループは、2018年度末時点で湿式膜約4.1億m2/年、乾式膜約3.2億m2/年の合計約7.3億m2/年の生産能力を有しています。現在建設中の生産設備の完成に伴い、この生産能力は2020年度に湿式膜が約7億m2/年、乾式膜が約4億m2/年、合計約11億m2/年となります。
今回の生産体制強化により当社グループのLIB用セパレータ生産能力は、2021年度に湿式膜が約10億m2/年、乾式膜が約5.5億m2/年、合計約15.5億m2/年となる見込みです。
今後も需要動向を見極めつつ、2025年頃には、湿式膜・乾式膜合わせて約30億m2/年の生産体制を整え、お客さまのニーズに応えてまいります。
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