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車載機器向けインターフェイス変換IC『S2D13V70』サンプル受注開始【セイコーエプソン】

2019年2月13日

車載機器向けインターフェイス変換IC『S2D13V70』サンプル受注開始
- eDPの映像信号をOpenLDIに変換、効率的な車載ディスプレイシステム開発に貢献 -

『S2D13V70』

セイコーエプソン株式会社(社長:碓井 稔、以下エプソン)は、eDP(Embedded DisplayPort)の映像信号をOpenLDI(open LVDS display interface)へ変換する車載機器向けインターフェイス変換IC『S2D13V70』を開発、このたびサンプル受注を開始しました。本製品は月産10万個を予定しており、サンプル価格は500円(税別)です。

eDPとOpenLDIは、いずれも映像信号をディスプレイに伝送するためのインターフェイスの規格です。従来、広く採用されてきたOpenLDIと比較して、eDPは高速で高解像度の映像を伝送できることが特長です。

車載機器においては、自動車の電動化・自動化が進むことにより、今後メータークラスターやセンターインフォメーションディスプレイに、より高解像度のディスプレイが搭載されるようになると予測されます。このトレンドを見据え、車載ディスプレイを制御するECU※1では、映像信号を高速で伝送できるeDPに対応した製品が普及しつつあります。一方でeDP入力に対応した車載ディスプレイはまだ主流ではなく、従来のOpenLDIで接続を行っているため、車載機器の開発においてはECUからeDP出力された信号をOpenLDIに変換する必要が生じています。

このような車載機器開発の課題に対して、エプソンは、車載規格に対応したインターフェイス変換ICである『S2D13V70』をいちはやく開発しました。本製品は、最高105℃の動作温度ならびにAEC-Q100規格※2に対応し、車載向けの厳しい品質要求を満たしています。

さらに本製品は、安全機能も充実しています。ECUが出力した映像信号が正しく受信できているかをモニタリングする「CRC機能」や、ECUと本製品との間の伝送経路の異常を検知した際に、特定の画像パターンで表示をマスクすることができる「ブランクスクリーン機能」などを備え、車載機器に要求される安全機能をサポートします。

また、入力された映像信号を2枚のディスプレイに分割して出力できる「スプリッタ機能」を備えており、メータークラスターを2枚のディスプレイで構成するなどの設計にも柔軟に対応できます。 エプソンは、省エネルギー、小型化、高精度を実現する「省・小・精の技術」により、お客様の製品のさらなる性能向上に貢献してまいります。

※1 ECU(Electronic Control Unit)
電子回路を用いてシステムを制御する装置(ユニット)の総称で、主に自動車に搭載されるものを言います。自動車には、エンジン、ブレーキ、カーナビゲーションなど、あらゆるシステムを制御するために多数の専用ECUが搭載されています。

※2 AEC-Q100
AECは「Automotive Electronics Council(車載電子部品評議会)」の略で、米国の大手自動車メーカーと大手電子部品メーカーが集まって作られた、車載用電子部品の信頼性や認定基準の規格化のための業界団体。車載向け電子部品の規格として広く採用されているAEC規格は、事実上の業界標準になっています。

■本製品の特長
車載規格に対応したeDP-OpenLDIインターフェイス変換IC
充実した安全機能(SPIコネクション、CRC、ブランクスクリーン)
スプリッタ機能を有し、Full-HDまでの範囲であれば同じ解像度の画像を2枚のディスプレイに同時出力可能

■本製品の概仕様

【関連リンク】
本製品の詳細情報は下記ウェブページをご参照ください。
epson.jp/prod/semicon/products/interface_auto/#ac01

【お客様のお問い合わせ窓口】
セイコーエプソン株式会社 デバイス国内営業グループ 電話: 042-587-5313(直)
ウェブサイト URL:epson.jp/prod/semicon/information/support.htm

記載されている情報は発表日現在のものです。予告無しに生産、販売を終了する場合や、価格、仕様、その他の情報が変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。




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