多摩ニュータウンにて実施される自動運転実証実験において「磁気マーカシステム」で技術協力【愛知製鋼】

2019年2月12日

愛知製鋼株式会社（本社：愛知県東海市、代表取締役社長：藤岡高広）は、２月１３日（水）より２２日（金）までの土日を除く８日間、東京都による支援のもと、神奈川中央交通株式会社およびＳＢドライブ株式会社が多摩ニュータウン（東京都多摩市）において実施する自動運転実証実験への技術協力を行います。

本実証実験は、東京都が２０１８年度より開始した「自動運転技術を活用したビジネスモデル構築に関するプロジェクト」に選定されており、国と東京都が共同で設置した「東京自動走行ワンストップセンター」の支援を受けて実施されます。

当社は、２０１７年度より全国で実施されている自動運転実証実験において、 “ＭＩセンサ”を用いた「磁気マーカシステム（以下、「本システム」）」※を提供し、各地で社会実装を目指した検証を行い、実績を重ねてきました。今回の実験では、約１．４kmの区間に埋設型の磁気マーカを２ｍ間隔で敷設し、先進モビリティ株式会社より提供されたＭＩセンサモジュールを搭載した自動運転バスが走行します。

起伏に富んだ丘陵地を切り開いて開発された多摩ニュータウンでは、坂道が多く、住民が買い物や通院に利用できる公共交通機関の確保が重要となっており、自動運転の実用化が大いに期待されています。特に、歩道橋や街路樹の影響でGPS電波の取得が困難な場所では、本システムによる正確な自車位置推定が安全な自動走行に貢献します。今後も、本システムが必要とされる環境下で技術検証を重ね、次世代公共交通システムの確立に向け取り組んでいきます。

※ 「磁気マーカシステム」：車両底部に取付けたＭＩセンサモジュールにより、走路に沿って敷設した磁気マーカの
　　　　　　　　　　　　　　微弱な磁力から自車位置を高精度に計測し、車両が磁気マーカ上を通過するように
　　　　　　　　　　　　　　制御する、当社が独自に開発した自動運転支援システム