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スズキ財団 平成30年度の助成について【スズキ】
2019年2月15日
スズキ財団 平成30年度の助成について
総額1億2,410万円、内研究助成として45件、8,242万円の助成を決定
公益財団法人 スズキ財団(理事長 鈴木 修)は2月15日、全国の大学等研究機関から応募のあった助成申請に対して、平成30年(2018年)度の科学技術研究助成および課題提案型研究助成として45件、8,242万円の助成を決定した。本年度の助成件数は昨年より33件増加し98件、助成総額は2,369万円増加し1億2,410万円となる。
(1)科学技術研究助成について 本年度の科学技術研究助成は、生産関連技術、環境・資源エネルギー関連技術、計測・制御・解析関連技術、材料関連技術、電気・電子・情報関連技術、人間工学・医療関連技術、ロボット関連技術、リサイクル関連技術の8つの研究分野を対象に公募され、計41件の研究テーマへの助成を決定した。いずれも独創的、先進的な研究開発テーマで、総額5,250万円を助成する。
(2)課題提案型研究助成について
同財団では、自然科学分野の基礎的・独創的な研究に対する助成に加えて、2003年度より、時代の要請であり、かつ、可及的速やかに解決が求められる問題等につきテーマを設定して応募を募る「課題提案型研究助成」も実施している。研究期間は2年間、過去16年で29件の研究助成を行った。
平成30年度は、自動車用パワートレインにおいて、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出削減を実現するため、動力源の高効率化や電動化の取り組みにおいて、解決すべき課題とその解決方法に向けた方策の提案を受けた。
具体的には、1)「エンジン用ピストンおよびピストンリング周りの油膜形成機構の解明」、2)「プラズマ応用による革新的高効率エンジンの実現とその燃焼機構研究」、3)「過熱水蒸気を原料とするプラズマメンブレンリアクター高純度水素製造装置の開発」、4)「グリーン水素利用を加速する先進型燃料電池の開発」を採択した。
本年は、新規決定の4件と昨年度までの2件の継続分をあわせ、総額2,992万円を助成する。
(3)科学的成果の普及助成について
同財団では研究成果を普及させ、研究の更なる充実・発展を図るため国内外で行われるシンポジウム・フォーラム等の開催に対して会場費用等を助成しており、今年度は10件の助成を行った。また研究者の海外学会等への渡航・宿泊費に対しても40件の助成を実施した。
(4)海外研究研修助成について
同財団では平成28年度より、インドグジャラート州の国際自動車センター機構(i-ACE)の2019年9月開校に向けて器材・設備の支援を実施しており、今年度は2,300万円の助成を実施する。
また、同財団では今年度より、インドをはじめとするアジア諸国からの研究者の招聘を開始した。インド工科大学ハイデラバード校から静岡大学、インド科学大学バンガロール校から豊橋技術科学大学へ各1名の研究留学者の招聘を実施している。
スズキ財団の概要
スズキ財団はスズキ株式会社が創立60周年の記念事業として基金を寄託し、1980年3月に設立したもので、2011年4月1日、新しい公益法人制度に則り公益財団法人となった。研究助成は本年で39回目となる。
平成30年度 科学技術研究助成および課題提案型研究助成内定者一覧
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