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日産/ニスモ、2019年のモータースポーツ活動を発表【日産自動車】

2019年2月9日

日産/ニスモ、2019年のモータースポーツ活動を発表
新たにフォーミュラEにも参戦開始

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人 以下、日産)およびニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(本社:神奈川県横浜市鶴見区、社長:片桐 隆夫 以下、ニスモ)は9日、日産/ニスモの2019年のモータースポーツ活動を発表しました。

フォーミュラEとSUPER GTという二つのワークス活動、並びに、FIA GT3規格のレースカーやLMP3、DPi等へのエンジン供給をはじめとするカスタマーレーシングプログラムを通して、今年も日産/ニスモならではのワクワクを提供します。

1. FIAフォーミュラE選手権
日産は、昨年12月に開幕し全13戦で戦われるFIAフォーミュラE選手権(シーズン5)に、日本メーカーとして初めて参戦を開始しました。

世界で最も販売台数の多い電気自動車、日産リーフを開発・製造してきた日産は、その技術を電気モーター、インバーター、ギアボックスやソフトウェアといったフォーミュラEのパワートレインの開発に活用しています。日産のフォーミュラEプログラムは、日産の量産EV技術、フォーミュラEでチャンピオン獲得実績を持つe.damsチームの経験、そしてニスモの30年以上のモータースポーツの知見を合わせて取り組みます。

日産は参戦わずか3戦目のサンティアゴ(チリ)戦で初のポールポジションを獲得しました。ドライバーのセバスチャン・ブエミは、シーズン5のこれまでの3戦全てにおいて、トップ4の予選順位を獲得している唯一のドライバーです。ブエミとチームメイトのローランドは、次戦、2月16日にメキシコシティ(メキシコ)で開催されるレースでの活躍が期待されます。

2. SUPER GT GT500
日産/ニスモは、SUPER GT GT500クラスでの競争力強化とシリーズチャンピオン奪還を目標に掲げ、ハード面及びソフト面での抜本的な見直しに取り組みました。

日産チームの総監督は、ニスモ最高執行責任者の松村基宏が新たに就任し、ニスモ常務執行役員の田中利和はNDDP RACINGの監督を務めます。また、22年間にわたってGT500クラスに参戦し、3度のシリーズチャンピオンと16勝を日産/ニスモにもたらした本山哲は、エグゼクティブアドバイザーとして松村総監督をサポートし、日産系チームのチャンピオン奪還に尽力します。 チーム体制は以下の通り。

なお、長谷見昌弘はGT500チーム監督を退任して、ニスモ名誉顧問となります。

2019年型NISSAN GT-R NISMO GT500は、空力性能バランスの改善、重量配分の見直し、エンジン出力向上とパワーカーブの最適化を図っています。

3. カスタマーレーシングプログラム
1)カスタマーレーシング – GT3 プログラム

今シーズンは、KCMGとGAINERに加え、KONDO RACINGを新たにGT3オフィシャルパートナーチームに迎えます。今年、ニスモはさらに多くのチームにNISSAN GT-R NISMO GT3を供給し、技術支援を行います。

- インターコンチネンタルGTチャレンジ
GT3の有力チームが多数出場するインターコンチネンタルGTチャレンジは、バサースト12時間(豪)、カリフォルニア8時間(ラグナセカ/米)、スパ24時間(ベルギー)、鈴鹿10時間(日本)、キャラミ9時間(南ア)で構成されます。このグローバルなシリーズにKCMGが2台のNISSAN GT-R NISMO GT3(18年モデル)で出場します。

- ニュルブルクリンク24時間レース
KCMGから2台、KONDO RACINGから1台のNISSAN GT-R NISMO GT3(18年モデル)が6月22日~23日に決勝が行われるニュルブルクリンク24時間レース(ドイツ)に参戦します。

KONDO RACINGには、ニスモパフォーマンスセンター(NPC)*のテクニカルスタッフ(TS)から選抜された数名がレースメカニックとして加わり、KONDO RACINGのプロのレースメカニックと共に車両整備を担当します。(*NISMOロードカー、NISMOパーツを常時展示し、専門トレーニングを受けた認定スタッフ「NISMOマイスター」が常駐する日産販売店)

- SUPER GT GT300クラス
SUPER GTのGT300クラスには、GT3オフィシャルパートナーチームとしてGAINERから引き続き2台のNISSAN GT-R NISMO GT3(18年モデル)が出場し、加えて、KONDO RACINGが新規に1台エントリーします。また、TOMEI SPORTSと新たにX WORKSも18年モデルのGT-Rで出場します。さらにNILZZ Racingが15年モデルのGT-Rで参戦。合計6台のNISSAN GT-R NISMO GT3が出場することになります。

KONDO RACINGは、過去7年間にわたり、スーパー耐久シリーズで、日産・自動車大学校の学生を参画させた、レース活動を通じた人材育成プロジェクトを行ってきました。今年は活動の場をGT300クラスに移し、「NISSAN MECHANIC CHALLENGE」として、日産・自動車大学校の学生だけでなく、販売会社のTSも参加するプロジェクトに拡大しての参戦となります。新たに販売会社のTSが参加することで、日産圏全体の人材育成プログラムとしてスタートします。

- スーパー耐久シリーズ
スーパー耐久シリーズでは、ST-Xクラスに数台のNISSAN GT-R NISMO GT3が出場する予定です。 2)カスタマーレーシング – エンジンサプライプログラム
日産/ニスモは、引き続き、プロトタイプカー向けのレースエンジンを供給し、技術支援を行います。デイトナ24時間やセブリング12時間など著名なレースを含むアメリカのウェザーテックスポーツカー選手権のDPi(デイトナ・プロトタイプ・インターナショナル)クラスでは、CORE autosport(米)にVR38エンジンを供給します。また、世界各地で開催されるLMP3クラスのレースに出場するチームにワンメイクであるVK50エンジンを提供していきます。

4. グラスルーツ支援及びその他の活動
- スーパー耐久:スーパー耐久シリーズ ST-3クラスには、FAIRLADY Z NISMO RCが出場を予定しており、日産/ニスモは、今年も技術支援を行います。

- グラスルーツ支援:日本及び海外において、日産車ユーザーのグラスルーツモータースポーツ活動を支援していきます。日本では全日本ラリー選手権等のユーザーを、カナダではマイクラ(日本名:マーチ)によるワンメイクレース、マイクラカップを引き続き支援していきます。

- ニスモドライビングアカデミー:モータースポーツとロードカーユーザーをつなぐ活動として、昨年に引き続きNISMOロードカーやR35 GT-R、フェアレディZのユーザーを対象としたニスモドライビングアカデミーを実施します。(全16回)

- NISMO Festival:毎年多くのお客様が来場する恒例のファン感謝イベント「NISMO Festival」を、今年は12月8日(日)に富士スピードウェイで開催します。

マイケル・カルカモ 日産グローバルモータースポーツダイレクター
「日産のフォーミュラEプログラムは、日産の量産EV技術、フォーミュラEでのチャンピオン獲得実績を持つe.damsチームの経験、そしてニスモの30年以上のモータースポーツの知見を合わせて取り組みます。フォーミュラE参戦で得られるエネルギーマネジメントを向上させる貴重なデータや経験を活用し、将来の量産EVの性能向上につなげたいと思います」

片桐隆夫 ニスモ社長 兼 最高経営責任者
「今年、日産/ニスモは、フォーミュラEとSUPER GTという2つの柱で、ファンの皆様とモータースポーツの楽しさや喜びを共有していきたいと思います。フォーミュラEでは、ニスモが蓄積してきたモータースポーツのノウハウをフルに活用して、日産/ e.damsを全力でサポートしていきます。SUPER GTは、昨シーズンの雪辱を果たし、再び頂点を勝ち取るために、新総監督の下4チームが一丸となって、ファンの皆さんの期待に応え、GT-R 50周年にふさわしい力強いレースをお見せしたいと思います」

 

 





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