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車載イーサネットケーブルの周波数特性を低価格で測定 ミックスモード・マルチポート・ベクトルネットワークアナライザ「MMVNA」 の販売開始【東陽テクニカ】

2019年1月8日

~AEM Singapore社と国内販売代理店契約締結~
車載イーサネットケーブルの周波数特性を低価格で測定 ミックスモード・マルチポート・ベクトルネットワークアナライザ「MMVNA」 の販売開始


 株式会社東陽テクニカ(本社︓東京都中央区、代表取締役社長︓五味 勝)は、最先端通信機器メー カーに提供するテストソリューションを開発・製造するグローバル企業AEM Singapore Pte. Ltd.(本社︓シン ガポール共和国)と国内販売代理店契約を締結いたしました。2019 年 1 月 9 日より、ミックスモード・マルチポ ート・ベクトルネットワークアナライザ「MMVNA」を、車載イーサネットケーブルの品質を検査する自動車メーカーお よびワイヤーハーネスメーカーに向け、販売いたします。「MMVNA」は、車載イーサネット用ケーブルの周波数特性 を測定し、ケーブルが車載要件を満たすか確認するために使用するベクトルネットワークアナライザです。
 東陽テクニカは、車両搭載が進む車載イーサネットに関するテストソリューションを多数販売しており、今回、物 理レイヤの試験測定器である「MMVNA」をラインアップに加えることで、物理レイヤからアプリケーションレイヤまで 多層的なテストソリューションの提案ができるようになりました。車載イーサネットのトータルテストソリューションの提供 を強化し、事業の拡大を一層図ってまいります。
 また、クルマの先端技術が集まる世界最大の展示会「第 11 回 オートモーティブ ワールド」の「第 2 回 自動 運転 EXPO」(会期︓2019年1月16日(水)~18日(金)、会場︓東京ビッグサイト、ブース番号︓ E60-3)にて、ミックスモード・マルチポート・ベクトルネットワークアナライザ「MMVNA」を実機展示いたします。

ミックスモード・マルチポート・ベクトルネットワークアナライザ「MMVNA」

 車載イーサネットは、自動運転やコネクテッドにより大容量化するコンテンツを高速に伝送できる車載ネットワーク の基幹回線として、導入範囲がますます拡大することが予想されます。車載イーサネットには、コストと重量の面か らシールドされていないツイストペアケーブルが使われますが、シールドがない分、ノイズ耐性と共に周辺ケーブルへの漏話※1 影響が問題になります。また、ケーブルを細くし軽量化すると、信号の減衰が大きくなる問題が生じます。 燃費向上のために軽量化が進む自動車に搭載するには、コストと重量を抑えながらこれらの問題を解消するケー ブルの開発・製造が求められています。さらに、安全性を担保するため高品質・高信頼性が求められ、ケーブル 1 本1本、コネクタ1個1個の特性を把握する必要があります。
 ミックスモード・マルチポート・ベクトルネットワークアナライザ「MMVNA」は、ツイストペアケーブルに代表される平衡デバイスの周波数特性が測定できる 8 ポートのベクトルネットワークアナライザです。挿入損失、反射損失、漏 話減衰などケーブルの特性を表すパラメータの測定ができ、ケーブルが車載要件を満たしているか確認することができます。また、2 台の「MMVNA」を接続して仮想的に 1 台として動作することが可能で 16 ポートまで拡張でき、 複数のケーブルを束ねるワイヤーハーネスの測定が効率良くできます。車載要件を満たす最適なケーブルの開発・ 製造・品質の維持・向上に貢献します。また、データ収集とデータ解析は、USB ケーブルで接続したパソコン内の 専用ソフトウェアで行う仕組みとすることで、小型かつ低価格を実現、投資コストの低減に寄与します。

東陽テクニカは、ミックスモード・マルチポート・ベクトルネットワークアナライザ「MMVNA」の販売を通じ、車載イー サネットの品質・信頼性の向上、ならびに普及に貢献してまいります。

【 ミックスモード・マルチポート・ベクトルネットワークアナライザ「MMVNA」の主な特長 】
  ・ 低価格でコンパクトなポータブルモデル ・ 8ポート対応ベクトルネットワークアナライザ
  ・ 2台構成で16ポートまで拡張可能 ・ 0.1~3,000MHzの周波数レンジ対応
  ・ OPEN ALLIANCE※2に準拠したケーブル周波数特性測定

【 製品データ 】
  ・ 製品名 ︓ミックスモード・マルチポート
  ・ベクトルネットワークアナライザ「MMVNA」
  ・ 販売開始 ︓2019年1月9日
  ・ 販売価格 ︓ディスプレイ&カバー付き本体 1,045,000円(税別)

【 展示会ブース概要 】
  ● 出展期間︓2019年1月16日(水)~18日(金)
  ● 場所︓東京ビッグサイト
  ● ブース番号︓「第2回 自動運転 EXPO」: E60-3
  ■主催者公式サイト︓「第11回 オートモーティブ ワールド」 https://www.automotiveworld.jp/

※1 ケーブル内に伝わる電気信号が他のケーブルに漏れること
※2 車載イーサネットの相互接続性を高める為に性能・機能要件や試験手法を規定する業界団体
  OPEN ALLIANCE公式WEBサイト︓http://www.opensig.org/

<AEM Singapore Pte. Ltd.について>
 AEM Singapore社は、1992年に設立したEver Technologies社を前進とする、シンガポール証券取引 所上場のAEM Holdingsのグループ会社です。高速通信の品質と性能を保証するテストソリューションを世界中 に提供しています。
 AEM Holdings Webサイト︓https://www.aem.com.sg/

<株式会社東陽テクニカについて>
 東陽テクニカは 1953 年の創立以来、世界最高水準の“はかる”技術の提供をコアコンピタンスとし、最先端の 測定機器の輸入販売と自社開発製品の提供によって、官公庁、大学ならびに企業の研究開発を支援してきま した。技術分野は、情報通信、自動車計測技術、環境エネルギー、EMC(電磁波障害)試験、海洋調査、 ソフトウェア開発支援、メディカルなど幅広く、米国や中国の現地法人などを通じて世界にも提供しています。
 また、2016~2017年にかけて新しい3組織「セキュリティ&ラボカンパニー」「技術研究所」「ワン・テクノロジー ズ・カンパニー」を設立。サイバーセキュリティサービスの提供、自動運転車の開発支援、AI(人工知能)を使っ たデータ解析など、新しいソリューションの創造に取り組んでいます。
「“はかる”技術で未来を創る」のスローガンのもと、これからも産業界の発展と安全で環境にやさしい社会づくり に貢献してまいります。
 株式会社東陽テクニカ Webサイト:https://www.toyo.co.jp/


★ 本件に関するお問い合わせ先 ★
株式会社東陽テクニカ 情報通信システムソリューション部
TEL:03-3245-1250(直通)  E-mail:ct_contact@toyo.co.jp
ミックスモード・マルチポート・ベクトルネットワークアナライザ「MMVNA」サイト:
https://www.toyo.co.jp/ict/products/detail/mmvna.html


※本ニュースリリースに記載されている内容は、発表日現在の情報です。製品情報、サービス内容、お問い合わせ先な
 ど、予告なく変更する可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
※記載されている会社名および製品名などは、各社の商標または登録商標です。








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