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MRJ向け新型エンジンPW1200Gの国産初号機組み立てを完了【三菱重工業】

2018年12月13日

MRJ向け新型エンジンPW1200Gの国産初号機組み立てを完了
三菱重工航空エンジンが米国P&Wと量産に向けたマイルストーンを達成

◆ 初の国産ジェット旅客機向けエンジンを最終組立、MRJの試験飛行用に
◆ 高速回転タービンと低速回転ファンの組み合わせで低燃費・低騒音を両立

三菱重工グループの三菱重工航空エンジン株式会社(MHIAEL)と米国プラット&ホイットニー(Pratt & Whitney :P&W)(注)は、三菱航空機株式会社が開発を進める国産初のジェット旅客機MRJに搭載される新型エンジン「Pratt & Whitney GTF PW1200G」の国産初号機組み立てを完了し、このほどP&Wの受領試験に合格しました。この初号エンジンは、今後MRJの試験飛行に使用される見込みです。愛知県小牧市のMHIAEL本社工場にあるPW1200Gの生産ラインは、米国連邦航空局(FAA)によるP&Wのエンジン組立工場に対する承認を拡大するかたちで同承認を取得し、量産エンジンの最終組立を進める予定であり、これら一連の成果は、PW1200Gの量産準備のために重要なマイルストーンとなるものです。

PW1200Gは、P&W の独自技術であるGTF(Geard TurbofanTM)の採用により、低圧タービンを高速回転させて最適な効率を得る一方、ファンを低速回転させて大幅な騒音低減を実現しており、燃費性能と環境性能の飛躍的向上を実現しました。2014年に会社設立したMHIAELの本社工場はPW1200Gの最終組立とテストを行う2ヵ所のうちの一つで、PW1200Gエンジンは、カナダのケベック州ミラベル(Mirabel)市にあるP&Wのミラベルエアロスペースセンターでも最終組立とテストが行われています。

MRJは三菱航空機の独自コンセプトに基づく次世代のリージョナルジェットで、同機にはP&WのGTFエンジンが独占的に搭載されます。MRJは現在飛行試験中で、同社は2020年半ばに初号機を納入するとしています。GTFのギアードファン構造により、燃費性能、静粛性、排気清浄度を2桁以上改善することが可能で、MHIAELとP&Wは、この21世紀の航空機エンジン技術を通じて世界の民間航空市場を変革していきます。

プラット&ホイットニーは、米国企業United Technologies CorporationのPratt & Whitney Division(部門)です。

Pratt & Whitney GTF PW1200G国産初号機








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