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ピオセランの新規高耐熱・高倍率グレードの開発について【積水化成品工業】
2012年4月19日
積水化成品工業㈱(本社:大阪市北区西天満2-4-4、社長:小野惠造)は、自動車関連製品として採用されている従来のピオセランから、さらに高耐熱・高倍率を実現した新規ピオセラン原料の開発に成功しました。この成形品は日本の大手自動車メーカーにて採用され、2012年度から本格量産を迎えます。
1. 概要
ピオセランはポリスチレンとポリオレフィンの複合樹脂発泡体であり、当社独自のポリマーハイブリッド化技術によって様々な機能を持たせることが可能な発泡樹脂原料です。既に日本の自動車メーカー各社にて下肢部衝撃吸収材、ドアパッド、バンパーアブソーバー、嵩上げ材、シート芯材、ツールボックス等に採用されています。
かねてより、自動車メーカーから要求が高かった耐熱性及び高倍率化のための新規ピオセラン原料の開発に取り組んでいましたが、この度、その新規ピオセラン原料の開発に成功し採用になりました。今回の新規ピオセラン原料が採用された部位は、自動車のトランクルーム内のツールボックス及びスペーサーであり自動車部品の中でも比較的大きな部品になるため、軽量化による燃費削減、省資源等の環境配慮やコストダウンに貢献します。
今後も自動車メーカーからの安全、軽量化、低コスト等様々なニーズに応えて行くと共に、環境に配慮した取り組みを進めていきます。
2. 特長
① ピオセラン従来品と比較して、耐熱性が約10%優れています。
② 発泡倍率は、40倍まで対応可能です。(従来品は、20倍まで)
③ EPPと比較して、強度(曲げ、圧縮)が従来品よりアップします。 肉抜き等による軽量化が可能です。
④ 新たに耐燃焼性に優れたグレードが加わりました。耐燃焼性が必要な鉄道車両や航空機での採用が期待されます。
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