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タイでバイオディーゼル燃料の品質改良技術支援を実施 バイオディーゼル10%混合品の実車テストを行います【出光興産】

2018年9月6日

出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:木藤 俊一 以下、当社)は環境社会への貢献と豊富なバイオマス資源を有する東南アジアでのビジネス機会創出を目的として、タイ政府が推進するバイオディーゼル高配合化プロジェクト注1)の技術支援を実施し、改良試作品の連続生産に成功しました。今般、本プロジェクトにおいてパーム椰子由来のバイオディーゼルの燃料混合比率を10%とした実車テストを本年9月より行うことになりましたのでお知らせします。

テスト用の車両

タイ政府は、再生可能エネルギー導入の推進とエネルギー自給率向上を目的としてバイオディーゼル配合率を現行の7%から10%に引き上げることを目標としています。しかしバイオディーゼルの使用には、金属腐食やオイル劣化、フィルター詰まり等の酸化安定性に起因する問題があるため、目標達成のためにはバイオディーゼルの品質改良が必要です。
当社は、これらの問題を解決する為に、国立研究開発法人 産業技術総合研究所が日本で開発した基本技術を活用し、タイでのプロジェクトメンバーと連携し、酸化安定性を改善する部分水添技術(H-FAME)の実証設備の連続運転に成功しました。実車テストではピックアップトラック8台を使用し、エンジン等への影響を確認します。
当社は、実車テストの結果をもとに、当該技術の商業化を検討し、東南アジアにおける再生可能エネルギーであるバイオ燃料の普及に積極的に取り組んでまいります。

注1)バイオディーゼルの高配合化プロジェクトについて
タイ国立金属材料研究所(MTEC)、グローバルグリーンケミカル社(GGC)、当社の3社で2017年10月にバイオディーゼルの高配合化の技術協力に関する契約を締結いたしました。当社ではこの契約に基づき、部分水添技術の実証設備の設計、運転等の技術支援を実施しています。

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