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「航空機電動化(ECLAIR)コンソーシアム」の発足について【宇宙航空研究開発機構】
2018年7月2日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、株式会社IHI、川崎重工業株式会社、株式会社SUBARU、株式会社日立製作所、三菱重工航空エンジン株式会社、三菱電機株式会社、及び経済産業省との連携のもと、CO2排出などの環境負荷を抜本的に低減する航空機の電動化技術を開発するとともに、我が国の航空産業の飛躍的な拡大に向けて産業界のイニシアチブを醸成することを目的とした「航空機電動化(ECLAIR)コンソーシアム」(以下、本コンソーシアム)を7月1日に発足しました。
近年、航空機のCO2排出削減が世界的に重要な環境課題となりつつあり、電動化による環境負荷の低減が注目を集めています。一方、2000年代になってからハイブリッド/電気自動車用途として、バッテリ、インバータ、モータなど電動要素の性能が飛躍的に向上しました。これらの技術は小型の電動航空機(電動機を動力とする航空機)に適用が可能なレベルとなっており、海外では既に電動航空機の実用化に向けた開発が進んでいます。
本コンソーシアムにおいてはJAXA航空技術部門次世代航空イノベーションハブが中核となり、産学官連携のもと、世界に誇る国内の電動要素技術などを航空機技術と糾合するオープンイノベーションの手法によって、抜本的にCO2排出量の削減が可能な「エミッションフリー航空機」の実現と新規産業の創出に向けた活動を行います。具体的には、航空機電動化に関する将来ビジョンを策定・共有し、それに基づき技術開発を行うことにより、我が国として国際競争力のある技術の強化を目指します。また、本年12月頃に一般公開型の「航空機電動化オープンフォーラム(仮称)」を開催し、将来ビジョンやコンソーシアムの活動を広く紹介する予定です。
本コンソーシアムに基づく技術開発を“実用化”までつなげるべく、航空機産業政策を担う経済産業省とも密接に連携してまいります。経済産業省では、電動化を含む将来有望な技術をテコに将来機における日本企業の競争力を強化していく中で、本コンソーシアムの枠組みを積極的に活用する計画です。
本コンソーシアムの運営サイト http://www.aero.jaxa.jp/about/hub.html
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