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EMC対策部品:巻線コモンモードフィルタACP3225シリーズの開発、量産化【TDK】

2012年4月12日

4532形状から小型化を図り、かつ高コモンモードインピーダンスと大電流対応

TDK㈱(社長:上釜 健宏)は、小型電子機器の電源回路用途として、巻線コモンモードフィルタACP3225シリーズを開発し、2012年4月より量産を開始しました。
近年、小型電子機器は多機能化が進んでおり、連続使用、大負荷での利用機会が増大し、特に電源ラインでのEMC対策が重要となってきております。
本製品は、当社独自の材料技術によって開発した、コアロスを低減させた低損失フェライトを磁性材料として採用しています。また、巻線部分は小型精密自動巻線といった特長を持っております。
これにより、当社従来品であるACM4532シリーズに比べ小型化が可能となりました。また、コモンモードインピーダンス値も従来の800Ωから、1,000Ωへと高くなり、定格電流も1.2Aまで対応するなど、小型化、大電流化、かつ高コモンモードインピーダンス特性を有しています。

主な用途

小型電子機器の電源ライン用コモンモードフィルタ

主な特長と利点

従来品4532サイズとの比較
小型形状 : 4.5mm×3.2mm ⇒ 3.2mm×2.5mm
高インピーダンス値 : 800Ω ⇒ 1,000Ω
大電流 : 1.0A ⇒ 1.2A

主な特性

生産・販売計画

サンプル価格 : 80円/個
生産拠点 : 秋田地区
生産予定 : 40万個/月(当初)
生産開始 : 2012 年4月

TDK㈱について

TDK㈱(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主な営業品目としては、各種受動部品をはじめ、HDDヘッドやマグネットなどの磁気応用製品、電源、そしてエナジーデバイスやフラッシュメモリ応用デバイス、FA関連機器等があります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。
2011年3月期の売上は約8,800億円で、従業員総数は全世界で約88,000人です。

TDK-EPC㈱について

TDK-EPC㈱(本社:東京)はTDKのグループ会社であり、TDKの基幹事業である電子部品部門と、ドイツのEPCOS社との統合で設立された電子部品の開発・製造・販売を担うリーディングカンパニーです。日本を始め、アジア、欧州、米国の各地域に事業の拠点があり、製品ブランドとしてTDKおよびEPCOS双方の製品を扱います。
主な営業品目は、コンデンサ(積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ)、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、センサ、ピエゾおよび保護部品等であり、これらの幅広い製品群により、TDK-EPCは情報家電、通信機器、産業機器、車載機器等、世界のあらゆる市場ニーズにお応えします。


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