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自動車向け機能安全規格「ISO26262」のソフトウェア開発プロセス認証の取得について【東芝】

2012年3月29日

当社はこのたび、自動車向け機能安全規格「ISO26262」のソフトウェア開発プロセスに関わる認証を取得しました。認証機関は、ドイツに拠点を置くTUV SUD(テュフ・ズード)です。「ISO26262」は4段階の安全度水準が定められており、当社は、モーター、インバーター等の車載機器および半導体分野を対象としたソフトウェア開発プロセスにおいて、最高水準のASIL-Dを取得しました。なお、認証取得にあたっては、パナソニック㈱、㈱ヴィッツと共同で活動を行い、今回、各社が同じタイミングでの取得となりました。

近年、グローバル市場において自動車の安全性能へのニーズがますます高まっています。特に自動車の安全性を担保する上では、自動車メーカーが自動車全体の安全を保証するだけではなく、自動車の構成部品について、それぞれの部品メーカーが安全を保証することが求められます。

「ISO26262」は2011年11月15日に国際標準規格として定められた、自動車向けの電気・電子部品を対象とする機能安全注に関する規格です。ハードウェアやソフトウェアなど機能安全に関する要求条件が10章に渡って制定されており、4段階の安全度水準が定められています。今回取得した「ISO26262」のソフトウェア開発プロセスに関わる認証は、取得した企業のソフトウェア開発プロセスが、「ISO26262」規格の要求に則っており、かつ当社が、規定されたプロセスに従ってソフトウェア開発を確実に実施できる企業であることを証明するものです。そのため、当社が開発プロセスに準拠して開発したソフトウェア製品は、「ISO26262」が要求する事項を満たす製品であることが認められます。

当社は、モーター、インバーター、バッテリーなどの自動車の構成部品とそのシステムおよび車載用マイコンなどの半導体について開発・設計・製造を行っています。機能安全に関しては、「ISO26262」の元となった規格「IEC61508」に関して、すでに2009年には、電子制御ユニット向け車載用マイコンにおいて認証を取得するなど、取り組みを進めてきています。今回認証を受けた「ISO26262」のソフトウェア開発プロセスを製品に適用していくことで、国際的な安全規格を裏付けとした、より安全で信頼性の高い製品の提供を行い、当社車載事業の拡大に努めていきます。


機能安全とは、電気・電子システムの機能不全が引き起こす故障によるリスクを許容できるレベルまで下げるという考え方です。特に第三者に対して、システムが安全であることを合理的に説明できることが重要となっています。自動車向け機能安全の規格である「ISO26262」では、機能安全が正しく実現されていることを示すドキュメントとプロセスが規定されています。

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