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高機能ＰＰＳコンパウンドを「ＳＯＬＦＩＧＡ®」ブランドで展開【帝人】
2018年2月13日
高度なコンパウンド技術で高付加価値を創出
高機能ＰＰＳコンパウンドを「ＳＯＬＦＩＧＡ®」ブランドで展開
帝人株式会社（本社：大阪市北区、社長：鈴木 純）は、ＳＫケミカル社（本社：韓国・ソンナム市）との合併会社であるイニッツ社が生産するポリフェニレンサルファイド（ＰＰＳ）樹脂と帝人グループの高機能素材を高度なコンパウンド技術によって組み合 わせることで高機能な特殊コンパウンドを生産し、「ＳＯＬＦＩＧＡ®」（ソルフィガ） ブランドとして本格展開することとしました。
１．背 景
（１）スーパーエンジニアリングプラスチックの 1 つであるＰＰＳ樹脂は、
耐熱性や耐薬品性、機械的強度などに優れ、自動車やエレクトロニクス部品などに広く使用され、
需要が急速に拡大していますが、従来のＰＰＳ樹脂には塩素やナトリウムが多く残存し、
金型の腐食や金属部品の接触不良などの原因となる恐れがありました。
（２）一方、当社は自動車やエレクトロニクス分野に向けて主にポリカーボネート（ＰＣ）樹脂と
そのコンパウンド製品などを幅広く展開しており、顧客の様々なニーズに対応するため、
樹脂のラインナップ拡大、およびコンパウンドや樹脂製品部材提供によるソリューション提供力の向上に
取り組んでいます。
（３）こうした中、当社は 2013 年 9 月、革新的なプロセスにより塩素やナトリウムを含まない
ＰＰＳ樹脂の生産技術を持つＳＫケミカル社との合弁により、ＰＰＳ樹脂および
そのコンパウンドの製造・販売を手掛けるイニッツ社を設立し、同年 10 月に年産 1.2 万トンの
生産能力を有する量産工場建設に着手しました。
（４）そして、このたび当社は、部品の軽量化や意匠性の向上など様々な顧客ニーズに応え、
幅広いソリューションを提案するため、イニッツ社が生産するＰＰＳ樹脂と、
帝人グループの高機能素材を高度なコンパウンド技術によって組み合わせることにより、
高機能な特殊コンパウンドを開発し本格的に展開することとしました。
高度なコンパウンド技術で高付加価値を創出高機能ＰＰＳコンパウンドを「ＳＯＬＦＩＧＡ®」ブランドで展開
２．「ＳＯＬＦＩＧＡ®」について
イニッツ社が生産するスーパーエンプラであるＰＰＳ樹脂と、帝人グループが保有する炭素繊維、アラミド繊維や特殊ＰＣ樹脂などの高機能素材とを組み合わせることにより、帝人ならではの様々な機能を付与し、高度な顧客ニーズに対応できる特殊ＰＰＳ 樹脂コンパウンドを生産し、「ＳＯＬＦＩＧＡ®」ブランドとしてグロ－バルに展開していきます。
３．今後の展開
（１）「ＳＯＬＦＩＧＡ®」は、2月14 日～16 日に東京ビッグサイトで開催される
「新機能性 材料展 2018」において展示します。（ブース番号：3F-24）
（２）既に「ＳＯＬＦＩＧＡ®」のサンプルワークは開始しており、採用事例も出ている ことから、
当社三原事業所で行っている生産を拡大し、将来的には中国・上海市にある
帝人化成複合塑料（上海）有限公司やテイジン・コーポレーション（タイランド）社においても
生産する計画で体制構築を進めていきます。
（３）当社は、長年培ってきたコンパウンド技術を活かし、顧客ニーズに応じた新たなソリューションを
グローバルに提供することにより、自動車やエレクトロニクス分野 を中心に「ＳＯＬＦＩＧＡ®」
ブランドの浸透を図り、2025 年には「ＳＯＬＦＩＧＡ®」ブランドでの売上高 30 億円を目指します。
（イニッツ社のブランドである 「ＥＣＯＴＲＡＮ®」での販売を含まない）
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