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日本TI、車載市場向けに、16ビット・デルタ-シグマ型A/Dコンバータを発表 【日本テキサス・インスツルメンツ】
2012年3月28日
日本テキサス・インスツルメンツは、業界で最も高い集積度で、車載向け規格で製品認定された16ビット・デルタ-シグマ型A/Dコンバータである『ADS1115-Q1』を発表しました。この新製品は小型のパッケージにリファレンス電源、プログラマブル・ゲイン・アンプ(PGA)、および発振器を内蔵するとともに、最高860 SPS(サンプル/秒)のサンプリングレートをサポートします。『ADS1115-Q1』はHEV(ハイブリッド自動車)およびEV(電気自動車)の電池モニタ・システムおよび、燃料や油圧のセンサをはじめとした各種の車載アプリケーション向けに、業界唯一のプログラマブル・コンパレータを集積し、過電圧/低電圧のスレッショルドによるモニタ機能を実現できることから、設計の柔軟性を提供すると同時に、基板実装面積の縮小および部品コストの低減を実現します。
製品に関する情報はこちらからも参照できます。
● 『ADS1115-Q1』の詳細:http://www.tij.co.jp/product/jp/ads1115-q1
● 『ADS1115 Performance Demonstration Kit (PDK)』:http://www.tij.co.jp/tool/jp/ads1115evm-pdk
● 『Op Amp to ADC Circuit Topology Calculator』:http://www.tij.co.jp/tool/jp/adc-input-calc
● TIの包括的な車載および輸送製品ポートフォリオ:http://www.tij.co.jp/automotive
『ADS1115-Q1』の主な特長と利点
● 各機能をワンチップに集積、設計の柔軟性を提供: 発振器、低ドリフトのリファレンス電源、PGA付きの4チャネルのマルチプレクサが、広範囲の入力をサポート
● 低消費電力で電池動作時間を延長:電源電圧2V、860 SPS動作時に150μAの消費電流
● 高集積度がシステムの実装面積を縮小、部品コストを削減:市販の同種の製品と比較して、より高い精度の性能および集積部品を、より小型のパッケージおよび低消費電力で提供する16ビット・ソリューションであることから、設計効率の向上および、より低コストを実現
● 広い動作範囲が各種の車載アプリケーションをサポート:2V ~5.5Vと広い電源電圧範囲および、−40℃~125℃の動作温度範囲を提供、システム設計において、より高い柔軟性を提供
ツール群およびサポート
TIでは、『ADS1115 Performance Demonstration Kit (PDK)』および、『Op Amp to ADC Circuit Topology Calculator』をはじめ、『ADS1115-Q1』デバイスを搭載する製品の設計を迅速化する、さまざまなツール群およびサポートを提供しています。
『ADS1115』ファミリーについて
『ADS1115』は、70%も小型のリードレスQFN-10パッケージ・オプションも車載認定可能です。『ADS1113』、『ADS1114』、および『ADS1115』のA/Dコンバータの全デバイスが、最高860SPSのサンプリングレートを提供します。1入力の『ADS1114』および4入力の『ADS1115』は、それぞれPGAを内蔵していることから、最小で±256mVの入力をサポートし、大信号および小信号の両方で高分解能の計測を実現します。
価格および供給について
現在、『ADS1115-Q1』はサンプル出荷中で、3mm角のMSOP-10 (DGS)パッケージで供給されます。1,000個受注時の単価(参考価格)は2.60ドルです。
『ADS1115-Q1』の特性表
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