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超高負荷容量 一軸アクチュエータ タフキャリア™ に「高推力シリーズ」を追加【日本精工】
2012年3月27日
~軸方向の耐荷重性能が大幅に向上~
日本精工㈱(本社/東京都品川区 取締役 代表執行役社長 大塚紀男、以下NSK)は、自動車製造設備や半導体・液晶製造装置向けとして、一軸アクチュエータ タフキャリア™に「高推力シリーズ」を新たにラインナップしました。NSKは、2012年7月から本製品の販売を開始し、タフキャリア™シリーズ全体で2014年に10億円の売上を目指します。
NSKは、自動車製造設備や半導体・液晶製造装置向けに、案内部の転動体にころを採用することで高い耐荷重性能を実現したタフキャリア™を開発し、市場でご好評を頂いております。昨今、自動車製造設備では、生産工程の集約化に伴い、ワークを載せたまま位置決めをする工程が増えており、送り機構部には大きな荷重が作用するようになってきています。また、半導体・液晶製造装置においては、生産効率向上のため、装置が大型化する傾向にあります。このため、一軸アクチュエータには、送り機構部の耐荷重性能向上による長寿命化や高速化によるタクトタイム短縮の要求が出てきています。
今回、NSKは、これらの高度なニーズへ対応するため、タフキャリア™に「高推力シリーズ」を追加しました。本製品は、ボールねじの軸径アップとともにボールねじ及び軸受部の最適化設計を行ない、更にボールねじ部の循環方式をチューブ式からエンドデフレクタ方式に変更することで、送り機構部の長寿命化・高速化を実現しました。
NSKは、今後も最先端の技術を駆使し、高度化する市場ニーズにマッチした商品開発を進め、各市場に適したソリューションを提供してまいります。
製品の特長
1. 長寿命
ボールねじの軸径アップとともに最適化設計を行なうことで、従来品に対して動定格荷重を最大 1.9倍、寿命では最大8倍を達成しました。また、サポート軸受部にTACベアリングを採用することで動定格荷重が従来品の2倍以上となり、装置全体の長寿命化に貢献します。
2. 高速回転
ボールねじの循環方式をチューブ式からエンドデフレクタ方式に変更することで、許容回転数を従来の1.7倍となる5000min-1までの高速回転を可能とし、生産効率の向上に貢献します。(適用型番 #09、#10)
3. コンパクト化
ボールねじ及びサポート軸受部の動定格荷重を向上させたことで、同じ荷重条件では、従来シリーズからのサイズダウンが可能となり、装置全体のコンパクト化に貢献します。
特長ー長寿命(送り系)
超高負荷容量 一軸アクチュエータ 「タフキャリア™」『高推力シリーズ』
● 『高推力シリーズ』の開発
◆ 特長
(1) 長寿命(送り系)
動定格荷重(軸方向)アップから3倍~8倍に向上
(2) サイクルタイム短縮
許容回転数が約1.7倍にアップ(3000min-1⇒5000min-1)
(3) コンパクト化
本体サイズダウンを行う事で幅方向スペースを、15%程度削減 が可能
(4) 長ストローク対応
軸径アップから許容回転数が有利に(危険速度の対応)
(5) 本体取付部
寸法互換とし、置換が可能
◆ 仕様
スライダ仕様
標準長スライダ
MAXストローク
#06:500mmストローク / #09:800mmストローク / #10:1200mmストローク
精度等級
上級、精密級
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