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業界初のバイオプラスチック製コネクター「Stac64™-e」を発表【日本モレックス】

2012年3月26日

第三者認証機関の環境認証を取得
自動車用途で高まる環境に配慮したソリューション

世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス㈱(本社:神奈川県大和市、社長:廣川克巳)は、植物由来のバイオプラスチックを用いた自動車用途向けコネクター「Stac64™-e」を発表しました。Stac64-eコネクターは、アンダーライターズラボラトリーズ社(UL)の完全所有子会社であるアンダーライターズ・ラボラトリーズ・エンバイロメント社(ULE:UL Environment)によって環境に関する妥当性評価(ECV)を実施し、米国材料試験規格ASTM D6866-11によるバイオマス度が71%であると確認されています。Stac64-eコネクターは再生可能なヒマシ油を原料とした樹脂を用いており、石油由来材料を用いた従来品と同等の機能性および品質を提供できる有力な代替製品です。

モレックス、グローバル・マーケティング・ディレクターのマーク・レッティグは、「世界中で省エネ化および省資源化の機運が高まっており、自動車メーカーはこうした環境への対応に迫られています。自動車業界は全世界の消費者に低燃費ガソリン車、EVやHEVといった多くの選択肢を提供することで、サステナビリティ活動の推進にきわめて重要な役割を果たしています。こうした流れに沿い、当社は再生可能な植物由来の樹脂を用いたコネクターを開発しました。」とコメントしています。

Stac64-eコネクターは過酷な環境に対応する20極2列ハーネス構造を持ち、自動車用非密封コネクター用途において米国USCAR-2標準クラスIIによる機械的、環境的、電気的性能特性に関する試験を受け認証を得ています。バイオプラスチック製Stac64-eコネクターは既存のモレックスStac64 PCB製品と同様にスタック(複数ヘッダーの連結)可能なモジュールハウジングで、より大きなヘッダーアセンブリーに組み合わせることができ、カスタム工具が不要なため市場導入期間の大幅な短縮が可能です。主な用途としてはカーナビ、計装類および他の自動車関連用途があげられます。

レッティグは、「革新的な自動車エレクトロニクスに対する要望の高まりを受け、世界中の自動車工場で環境に配慮した部品の使用が急速に拡がっています。耐久性の高いバイオプラスチックは、従来の樹脂を代替する優れた材料です。モレックスのバイオプラスチック製コネクターは、品質を犠牲にすることなく石油由来樹脂の使用低減を望むお客様に満足頂けると考えています。」と話しています。

モレックスの生産施設はISO9000とISO14000を取得しています。モレックスは、環境に配慮した最先端の自動車設計における自動車部品メーカーの役割を理解し、従来製品ラインアップを補完するバイオプラスチック製品の開発およびポートフォリオの拡大に努めて参ります。

その他、バイオプラスチック製コネクターシステムに関する詳しい情報は、www.molex.com/link/stac64.htmを参照ください。


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