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ルネサスとSEGGERが、「RX65N/RX651」に対応するGUIソフトウェア「emWin」による顧客サポートで協業【ルネサス エレクトロニクス】
2017年11月22日
ルネサス エレクトロニクス㈱（代表取締役社長兼CEO：呉 文精、以下ルネサス）とSEGGER Microcontroller GmbH & Co. KG（CEO：Ivo Geilenbruegge、以下SEGGER）は、ルネサス製マイコン「RXファミリ」のエコシステムをさらに拡充するため協業し、産業用IoT機器向けにセキュリティ機能を強化したルネサスのマイコン「RX65N/RX651グループ」に対応するSEGGERのGUI（Graphic User Interface）ソフトウェア・パッケージ「emWin」を提供します。これにより、RX65N/RX651をベースとしてHMI（Human Machine Interface）アプリケーションや様々なシステムを開発するエンジニアは、ツール類を含むemWinのライブラリ・バージョンを無償で商用利用し、開発することが可能です。
組み込みGUIソリューションのemWinは、独自のオペレーティング・システムやSEGGERのembOSなどの商用RTOSによるシングルタスク/マルチタスク環境との互換性を有します。超低消費電力を実現し、バッテリ駆動アプリケーションでの使用も可能です。産業分野におけるデファクトスタンダードとして、emWinは産業、医療、民生、白物家電、車載などの市場セグメントで使用されています。
新しいRX65N/RX651グループは動作周波数が最大120MHzの強力なCPUコアを採用しており、4.55 CoreMark/MHzの動作性能を達成しています。新グループは、産業用IoT（Internet of Things）機器やシステム制御機器に向けて、Trusted Secure IP、信頼性の高いフラッシュ機能、HMIなどの新しい機能を実現しています。さらに、TFT（薄膜トランジスタ）コントローラと2Dグラフィック・アクセラレータを搭載しているため、HMI用TFTディスプレイ搭載機器の開発に最適です。ディスプレイは最大WQVGAまで選択可能であり、大型640KB（キロバイト）の内蔵RAMをディスプレイ・フレーム・バッファとして使用できるため、外付けRAMが不要になり、コストの低減が可能になります。
ルネサスの汎用MCU事業部、シニアディレクターであるTim Burgess は次のように述べています。「SEGGERとの合意により、追加のソフトウェア投資を行わなくてもアプリケーション・ニーズに最適化したHMIの設計が実現できる強力でフレキシブルなGUIソフトウェアを、RX65N/RX651を使用するお客様へ提供することが可能となりました。SEGGERなどの組み込みエキスパートと緊密に提携を図ることで、私たちの高性能なマイコン、RX65N/RX651により次世代IoTやGUIを開発するお客様が求めるフレキシビリティ、信頼性、スケーラビリティ、使いやすさを提供する能力がさらに強化されます。」
SEGGERのマーケティングおよびセールス担当ディレクターであるHarald Schober氏は次のように述べています。「強力な最新のルネサスのマイコン技術を結集したRX65N/RX651は、市場をリードするGUIである emWinが追加されたことにより、ソフトウェア・エンジニアによるアプリケーション向けHMI開発の効率向上を可能にします。RX65N/RX651は強力なグラフィック・アクセラレータ・ユニットと浮動小数点ユニットを備えており、鮮明でスムーズなグラフィックを可能にします。もちろん、こうした機能はすべてemWinにより完全にサポートされており、emWinとRX65N/RX651はパーフェクトな組み合わせです。」
本RX651/RX65N用 emWinパッケージの詳細とダウンロードについては、こちらのページをご覧ください。
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