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EV駆動用インバーター内蔵モーターで業界最小を実現 「SiCインバーター内蔵モーターシステム」を開発【三菱電機】
2012年3月8日
三菱電機㈱は、モーター駆動部であるインバーターのパワー半導体素子をSiC※1(炭化ケイ素)化してこれをモーターに内蔵した「SiCインバーター内蔵モーター」を開発し、電気自動車(EV)駆動用モーターシステムとして業界最小を実現しました。
※1:Silicon Carbide 炭素とケイ素が1:1の化合物
開発の特長
1. モーターにインバーターを内蔵することで体積50%減(当社比)
・ 円筒状インバーターを開発してモーターの回転軸と同軸上にコンパクトに配置
・ モーターとインバーター間の電気配線を筐体内部に配置することで構造を簡素化
・ 従来のモーター・インバーター別体型に比べて体積50%減(当社比)
2. SiCインバーターの採用で損失を50%以下に低減(当社Siインバーターとの比較)
・ パワー半導体素子をすべてSiCにしたフルSiC構成
・ Siパワー半導体素子を用いた従来インバーターに比べ損失を50%以下に低減
3. 巻線密度向上と磁石利用率向上によりモーターを小型・高出力化
・ 集中巻構造の採用によりモーターの巻線密度を向上させ、モーターを小型化
・ 高度な磁気設計技術によりモーター形状を最適化して磁石利用率を向上し、モーター出力を5%改善
今後の展開
実用化に向けモーター・インバーター一体冷却構造などさらなる小型化・高効率化開発を推進していきます。
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