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SUPER GT第7戦チャーン国際サーキット レース結果【日産自動車】
2017年10月10日
SUPER GT第7戦チャーン国際サーキット レース結果
SUPER GT 2017第7戦レースレポート
10月8日 チャーン国際サーキット(タイ)
鈴鹿1000kmから一か月少々のインターバルを置いた10月8日(日)、タイのブリラム県にあるチャーン国際サーキットではSUPER GTのシリーズ第7戦・Chang SUPER GT RACEが開催されました。
59kgのウェイトハンディ(42kgのハンディウェイト+1段階の燃料リストリクター規制)を課せられた#23 MOTUL AUTECH GT-Rは、11番手のグリッドからロニー・クインタレッリがスタートを担当。グリッドについたところで雨が降り始めてコースはウェットコンディションになり、各チームタイヤ選択に頭を悩ませるところとなりました。熱帯では雨が止んでしまえばコースは早めに乾いていくとの判断から、チームはドライタイヤでスタートする作戦をとりました。午後3時、レースはセーフティカー(SC)スタートで始まり、2周目を走り終えたところでSCが離れバトルが始まりました。
トラブルからスタートできない車両があり、クインタレッリは1ポジションアップした10番手でオープニングラップを終えることになりましたが、レース状態が始まるとまだウェット状態が酷く、レインタイヤを装着した車両に抜かれてクインタレッリはポジションを落としてしまいます。さらにスタートから5周ほどは、ドライコンディション用のスリックタイヤでは全くグリップせず、ラップタイムも大きく差をつけられ、2周遅れにまでなってしまいました。それでも5周を過ぎた辺りからは路面も少しずつ乾き始め、タイヤも温まってきてクインタレッリはペースを上げて行きました。ペースが良くなったクインタレッリは、レースの折り返しを過ぎるまで周回を重ね、40周を終えたところでルーティンのピットインを行いました。
クインタレッリから松田にドライバー交替し、ガソリンを補給しましたが、タイヤを交換することなく松田はピットアウト。タイヤ交換の時間をセーブしてひとつでも上位に食い込もうという作戦でした。長い周回を走ったにもかかわらずタイヤはまだ余力を残しており、松田の懸命なドライビングもあり周囲のライバルと同様のペースで周回して行きました。そして56周目には1台をコース上で抜き去るパフォーマンスを見せ、最終的には9位でゴール。チャンピオン争いに貴重な2ポイントを手に入れることになりました。
公式予選で2番手タイムをマークし、フロントローからスタートした#12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ヤン・マーデンボロー)は、レインタイヤでスタートし、途中路面が乾いてきたところでドライタイヤに交換。さらにレース中盤で通常のルーティンピットインを行う正攻法の作戦で臨みました。スタート直後から表彰台圏内で周回を重ね、終盤まで表彰台圏内を走行していましたが、レースも残り3周を切ったところで燃料系のトラブルに見舞われコースサイドにストップしてしまいました。
14番手からスタートした#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲/千代勝正)は、12号車と同じ作戦でレースに臨みました。序盤になかなかタイムを上げることができず苦戦を強いられましたが、本山から千代に繋いで粘り強く走り、23号車に次ぐ10位入賞を果たしました。10番手グリッドからスタートするはずだった#24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、スタート時に駆動系トラブルが発生。ピットに押し戻されてガレージで修復し、作業を終えた後にピットからスタートして、32周遅れでレースを走り切っています。
2台のGT-Rが出走したGT300クラスではクラス6番手のグリッドからスタートした#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)がスリックタイヤでスタートする作戦でレースに臨みました。タイヤが温まるまでのタイムロスが大きく、一度は大きく下位に沈みこんでしまいましたが、その後はペースを戻して好走。9位入賞を果たしています。
■#23 GT-Rドライバー 松田次生
「(#8 NSXとのバトルでは)お互いに苦しい中で相手がミスして、抜きどころはここしかないというタイミングでした。3コーナーのブレーキだけでは上手く抜けない感じがしたので、ラインを変えて前に出ることができました。僕たちとしてもノーポイントでは終われないので、何としても抜きたいと思っていました。最終戦は、予選が重要になってくると思います。レクサスよりも速いタイムを出すために、いいクルマを作ることが必要になりますね。頑張ります」
■#23 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
「SCランが始まって路面状況を見たら、1コーナーの先は水たまりが多くて“これは厳しい”と感じました。乾くまでに5周ぐらいかかりましたが、乾いてからはしっかりタイヤもグリップしてくれました。こういった苦しい序盤を経て、9位まで順位を取り戻せたのは良かったです。とにかくポイントは獲りたかったので、大きな2ポイントを手に入れることができたと思います。もてぎには8ポイント差でチャンピオンの可能性を残しています。今年は毎戦ポイント獲得ができていますが、まだ優勝がありません。まずは優勝を目指し、あきらめずに頑張ります」
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