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Nikola Motor Companyとボッシュが未来の商用車向けのパワートレインを開発【ボッシュ】
2017年9月19日
世界初となる電動長距離トラック向けのパワートレイン
Nikola Motor Companyとボッシュが未来の商用車向けのパワートレインを開発
● 水素燃料電池を搭載したNikolaの大型電動トラック向けの商用車用eAxleと燃料電池の市場投入を目指し、開発面で
協力
● ボッシュが自動車関連のハードウェアとソフトウェアを提供し、2021年までに新モデルを市場に投入するという意
欲的な計画を後押し
● 電動化を推進:ボッシュの専門知識と製品ポートフォリオがスタートアップ企業のコンセプトを実現まで支援
ソルトレークシティ(米国) – 電動化はトラックの分野でも加速することになりました。Nikola Motor Companyは、水素燃料電池を搭載した大型電動トラック「Nikola One」および「Nikola Two」を2021年までに市場に投入する予定です。同モデルの最高出力は1,000PS、最大トルクは2,700Nmで、従来のセミトラックの約2倍の出力を発揮し、しかも「ゼロ ローカル エミッション」で走行可能になります。
Nikolaのトラックシリーズの中核を担うのは、パワートレインをベースから見直し、Nikolaとボッシュの共同開発により新たに誕生した商用車用パワートレインです。ボッシュのeAxleに関する専門知識もまた、新型電動トラックを2021年までに市場に投入するというNikolaの意欲的な計画を後押しすることになります。
「ボッシュはeモビリティソリューションを推進する役割を担っており、パートナー企業の大小に関わらず、その開発を後押しし、市場で大きな発展を遂げられるよう支援しています」と、ボッシュ取締役会メンバーとして商用車部門を担当するマルクス・ハインは述べています。
「私たちは、これまでに市場に投入された中で最も先駆的なセミトラックを開発するという目標に向かってまい進しています」と話すのは、Nikolaの創業者で、現在はCEOを務めているTrevor Miltonです。「強力なパワートレインには、当社のチームの開発速度に素早く対応でき、革新力と柔軟性を兼ね備えたパートナーの存在が不可欠です。ボッシュの協力は、私たちが自動車関連のハードウェアとソフトウェアを通じて市場にいち早く参入し、私たちのビジョンを実現するための大きな支えとなります」
ボッシュが開発したeAxleは、モーター、パワーエレクトロニクスとトランスミッションを1つのコンパクトなユニットに統合したシステムで、モジュラー式のプラットフォームを採用し、多様に組み合わせることができるため、小型乗用車から軽商用車まで、あらゆるタイプの車両に適用することができます。Nikolaとボッシュはこのノウハウを活かし、長距離トラック向けとしては世界初となる商用車用デュアルモーターeAxleの開発を目指しています。
このeAxleには、ボッシュの商用車向けの電動技術とSMGモーター(SMG = 別体型モータージェネレーター)が採用されています。こうしたボッシュの専門知識とNikolaの技術的なビジョンが融合し、かつてないほど優れた効率性を発揮するNikolaの電動トラックが誕生すると期待されています。
このeAxleは、Nikolaとボッシュが同じく共同開発したカスタム仕様の燃料電池システムと組み合わせ、ベンチマークモデル仕様として設計される予定です。全体の車両制御機能についても、ボッシュの車両制御用ソフトウェアとハードウェアをベースに共同開発することになっています。また、Nikolaとボッシュが開発したゼロローカルエミッションのパワートレインは、従来型のパワートレインと競争力のある総所有コストでセグメント随一の性能を発揮できるよう設計されます。
ハインはこう述べています。「画期的なモビリティ技術には、長期的な成功を確実なものにできるほどしっかりとした構造、先見的な目標、迅速な市場投入という3つの要素が欠かせません。新たなレベルの技術と市場への浸透を実現できるよう、私たちはNikolaとともに前進していきたいと考えています」
さらにボッシュとNikolaは、安全コンセプトと車両の電気アーキテクチャを含むNikolaの車両ラインナップ向けに、総合的なパワートレインシステムを共同開発する方針です。システムレイアウト、テストから検証まで、開発プロセス全体にわたり最先端のシミュレーション技術を活用することで、先進的なシステムデザインと車両制御機能を採用した「Nikola One」および「Nikola Two」は、モビリティ分野においてもっとも最適化されたモデルとしてデビューすることになる見込みです。
Nikolaの車両ラインナップの詳細についてはwww.nikolamotor.comをご覧ください。
このプレスリリースは2017年09月19日にRobert Bosch GmbHより発行されました。
原文をご覧ください。
世界のボッシュ・グループ概要
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディングカンパニーです。2016年の従業員数は約39万人(2016年12月31日現在)、暫定決算報告での売上高は731億ユーロを計上しています。現在、事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュはIoTテクノロジーのリーディングカンパニーとして、スマートホーム、スマートシティ、コネクテッドモビリティ、さらにコネクテッドインダストリーに関する革新的なソリューションを提供しています。ボッシュはセンサー技術、ソフトウェア、サービスに関する豊富な専門知識と「Bosch IoT cloud」を活かし、さまざまな分野にまたがるネットワークソリューションをワンストップでお客様に提供することができます。ボッシュ・グループはコネクテッドライフに向けたイノベーションの提供を戦略的な目標に定め、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じて生活の質の向上に貢献します。つまり、ボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社450社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売/サービスパートナーを含むグローバルな製造・エンジニアリング・販売ネットワークは世界中のほぼすべての国々を網羅しています。ボッシュの未来の成長のための基盤は技術革新力であり、世界120の拠点で約5万9,000人の従業員が研究開発に携わっています。
ボッシュの起源は、1886年にロバート・ボッシュ(1861~1942年)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの企業としての自立性を保証するものであり、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができます。ロバート・ボッシュGmbHの株式資本の92%は慈善団体であるロバート・ボッシュ財団が保有しています。議決権の大半はロバート・ボッシュ工業信託合資会社が保有し、株主の事業機能を担っており、残りの株式は創業家であるボッシュ家とロバート・ボッシュGmbHが保有しています。
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