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LEDリフレクタ用 熱硬化性プラスチック成形材料「フルブライト Full Bright(TM)※1」を開発【パナソニック】

2012年2月28日

パナソニック㈱ デバイス社は、高温環境下でも光反射性に優れた白色の発光ダイオード(LED)リフレクタ[1] 用の熱硬化性プラスチック成形材料「フルブライト Full Bright(TM)※1」を開発しました。不飽和ポリエステル樹脂系の「CE6000」とエポキシ樹脂系の「CV1800」の2種類をラインアップしています。
※1「Full Bright」は、パナソニック㈱の商標です

発光ダイオード(LED)は、液晶ディスプレイ・テレビのバックライト、一般照明、車載用ヘッドランプ、ブレーキランプへと急速に用途が拡大し、高輝度化、ハイパワー化が進展しています。これに伴い、発熱量も増加、市場では耐熱性に優れ、高温下でも変色しにくい熱硬化性樹脂のLEDリフレクタ用材料に期待が寄せられています。当社ではこれらの要望にお応えするLEDリフレクタ用の熱硬化性プラスチック成形材料「フルブライト Full Bright(TM)」を開発しました。

特長

高温環境下でも優れた光反射性を長時間維持

■ 不飽和ポリエステル樹脂系の「CE6000」(出力0.5W~2.0WクラスのLED向け)
・ 光反射率:初期(常温) 95%⇒150℃×1000時間後 75%以上
・ 成形方法:射出成形用

■ エポキシ樹脂系の「CV1800」(出力0.5W~3.0WクラスのLED向け)
・ 光反射率:初期(常温) 95%⇒150℃×1000時間後 80%以上
・ 成形方法:トランスファー成形用

用途

LED照明、テレビ・ノートパソコンなどのLEDバックライト他

 

開発の背景と経緯

発光ダイオード(LED)は、液晶ディスプレイ・テレビのバックライト、一般照明、車載用ヘッドランプ、ブレーキランプへと急速に用途が拡大し、それに伴い、高出力、輝度向上ハイパワー化の傾向にあります。その中で一般的にLEDリフレクタ用材料に用いられる熱可塑性のナイロン系樹脂は、材料特有のLEDチップの発熱による経時的な変色、光反射率の大幅な低下という課題があり、市場では耐熱性に優れ、高温下でも変色しにくい熱硬化性樹脂のLEDリフレクタ用材料に期待が寄せられています。このような中、当社では、長年の成形材料事業で培った熱硬化性樹脂変性、配合設計、プロセス技術により、高温環境下でも光反射性に優れた白色のLEDリフレクタ用熱硬化性プラスチック成形材料「フルブライトFull Bright(TM) 」を開発、不飽和ポリエステル樹脂系の「CE6000」とエポキシ樹脂系の「CV1800」の2種類をラインアップしました。

基本仕様

■ CE6000
推奨のLEDクラス : 0.5W-2.0Wクラス向け
ベース樹脂 : 不飽和ポリエステル
耐熱変色性(光反射率) : 初期(常温)・・・95%
耐熱変色性(光反射率) : 150℃×1000時間後・・・75%以上
成形方法 : 射出成形
材料保存性 : 35℃以下
その他環境負荷物質 : 含まず

■ CV1800
推奨のLEDクラス : 0.5W-3.0Wクラス向け
ベース樹脂 : エポキシ
耐熱変色性(光反射率) : 初期(常温)・・・95%
耐熱変色性(光反射率) : 150℃×1000時間後・・・80%以上
成形方法 : トランスファー成形
材料保存性 : 5℃以下
その他環境負荷物質 : 含まず

用語説明

[1]  発光ダイオード(LED)リフレクタ
発光ダイオード(LED)の発光を前面に反射し輝度を向上させる部品。


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