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高圧縮比高効率ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」が第9回新機械振興賞「経済産業大臣賞」を受賞【マツダ】
2012年2月22日
マツダ㈱(以下、マツダ)はこのたび、一般財団法人機械振興協会より、高圧縮比高効率ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」の開発において、第9回新機械振興賞「経済産業大臣賞」を受賞しました。新機械振興賞は、機械工業にかかわる研究開発およびその成果の実用化によって、機械工業技術の進歩・発展に著しく寄与したと認められる企業・大学・研究機関および研究開発担当者に贈られるもので、その中で最も優秀と認められたものに対して「経済産業大臣賞」が贈られます。
「SKYACTIV-G」は、自動車用ガソリンエンジンとしては世界一*の高圧縮比(14.0)を実現し、従来に比べて、燃費・出力ともに15%向上させています。2011年より順次新型車に搭載され、高い燃費性能とレスポンスの良い走行性能を実現しています。
● 第9回新機械振興賞「経済産業大臣賞」の受賞について
受賞対象 :
高圧縮比高効率ガソリンエンジン
開発担当者 :
山川 正尚 (やまかわ まさひさ) マツダ㈱パワートレイン技術開発部
西田 正美 (にしだ まさみ) マツダ㈱ パワートレイン技術開発部
増田 幸男 (ますだ ゆきお) マツダ㈱ エンジン性能開発部
江角 圭太郎 (えすみ けいたろう) マツダ㈱ パワートレインシステム開発部
これまでガソリンエンジンの高圧縮比化はノッキング(異常燃焼)が発生するため難しいとされていました。マツダでは、高圧縮比化した際、点火前に燃料分子内部の結合が切れて起こる熱発生(低温酸化反応)が、ノッキング抑制や出力向上につながることを発見し、「SKYACITIV-G」の開発に活用しました。また、理想的な火炎形状をつくるキャビティー付きピストンや、精密な燃料噴射をおこなうマルチホールインジェクターなどの、新しい燃焼技術を採用しています。今回の受賞では、今後も自動車の動力源の大多数を占めるとされる内燃機関の性能向上に注力し、その燃焼効率を飛躍的に向上させたことが高く評価されました。
表彰式は、2月24日(金)午後3時より機械振興会館(東京都港区)にて行われる予定です。なお、「SKYACTIV-G」および同エンジン搭載車は、主に以下の賞を受賞しています。
● 2012年次RJCテクノロジー・オブ・ザ・イヤー
● 第8回エコプロダクツ大賞推進協議会会長賞(優秀賞)
● 2011~2012日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤー
● 2011~2012日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会特別賞
● 平成23年度日本燃焼学会技術賞
● 第21回日経地球環境技術賞優秀賞
ご参考
■ 一般財団法人機械振興協会 WEBサイト(http://www.jspmi.or.jp/)
■SKYACTIV TECHNOLOGY WEBサイト(http://www.mazda.co.jp/philosophy/skyactiv/)
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