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パナマックスバルカー「ROYAL BLISS」竣工【サノヤス造船】

2017年8月9日

当社で建造のパナマックス型撒積貨物船「ROYAL BLISS」の命名・引渡式が8月9日(水)に当社水島製造所にて挙行されました。

本船は、“サノヤスパナマックス”新バージョン、82,000トン型の第10番船となります。従来から燃費性能を10%向上させた83,000トン型を受け継ぎ、船型改良を加えて燃費性能をさらに10%改善(当社比)、貨物艙容積をひとまわり大きくした最新鋭・高性能の省エネ船型です。また、2013年1月1日以降に建造契約が結ばれる船舶に要求されるEEDI(エネルギー効率設計指標、1トン1マイルあたりに排出するCO₂グラム数)規制値に対し20%削減(2020年以降に建造契約が結ばれる船舶に対する要求)というトップ水準を達成しています。

性能面では、省エネルギーに配慮した仕様を多く盛り込むことで高効率化を図り、また各種環境対策仕様を採用することにより、環境にやさしい船となっております。

省エネルギー対策としては低回転・大直径プロペラに加え、当社が独自に開発した省エネ装置であるSTF(サノヤスタンデムフィン:シンプルな平板構造で費用対効果に優れ、最大で6%の省エネ効果)と舵の省エネ付加物を組み合わせて装備することにより、さらなる推進効率の向上並びに低燃料消費量を実現しております。

主な環境対策としては、NOx(窒素酸化物)排出2次規制に対応し、かつ省燃費性能に優れた電子制御式の主機関を搭載し、大気汚染防止およびCO₂の排出削減にも貢献しております。また、SOx(硫黄酸化物)排出規制海域内の航行を鑑み、低硫黄燃料油の貯蔵を可能としています。バラスト水処理装置の搭載および燃料タンク防護規制の適用で、海洋環境保護にも寄与しております。その他、居住区生活排水・ホールド洗浄水・甲板上雨水の船内一時貯留専用タンクを備えるなどの環境対策仕様を採用しております。

また、上甲板から二重底へアクセス可能なトランクを設置し、貨物を積載している時でも検査・点検ができるようメンテナンス性の向上を図っております。居住区では木質家具を多く採用し乗組員の居住性を高めると共に、機能性・操作性を重要視した船橋配置および後方視界を充分に確保した窓配置で安全な操船性を確保しております。









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