キャタピラー社の中国新工場に試験装置を納入へ【堀場製作所】

2012年2月16日

自動車計測機器事業グローバル展開で大型受注

当社は、キャタピラー社が中華人民共和国（中国）天津に建設を進めている新工場に、高性能エンジン性能試験装置と発電機試験装置を納入します。

キャタピラー社より、天津新工場に設置される試験装置のメーカーのひとつとして、当社の試験装置を選定いただきました。当社は、高性能エンジン試験装置3式と発電機試験装置を、2013年1月の新工場の操業開始に合わせて納入する予定です。
当社の高性能エンジン試験装置は、キャタピラー社が世界に誇る「3500シリーズ・エンジン」の解析に用いられる予定です。今回納入する試験装置は、試験対象エンジンの自動搬送中に測定データを取得する高度な技術をベースとしており、その中心となるエンジン試験装置には当社製3.6MWダイナモメーターが採用されました。また、施設のエネルギー効率についても配慮されており、エンジン試験装置からの排熱を再循環させ、建物の暖房に活用する仕組みを採用します。さらに今回納入する試験装置には、納入先のニーズに応えるため、中国語と英語の2か国語で操作できる工夫をしています。

当社は、中国で拡大する自動車計測のニーズに応えるため、2010年に上海／安亭に9,400㎡の床面積をもつ工場を建設しました。今回のプロジェクトは、当社の自動車計測機器事業の中心となるドイツ拠点、納入先の中国、顧客本社のある北米、の当社各拠点が推進しました。この新しい契約により、「トータルソリューションプロバイダー」としての当社の力量を示すとともに、アジア地域での事業拡大を加速させる原動力として期待しています。

※キャタピラー社と当社との契約により、受注金額は非公表