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R-CarスタータキットがAutomotive Grade Linuxの標準リファレンスプラットフォームに採用、次世代コネクテッドカーのIVI開発を加速【ルネサス エレクトロニクス】

2017年5月24日

R-CarスタータキットがAutomotive Grade Linuxの
標準リファレンスプラットフォームに採用、
次世代コネクテッドカーのIVI開発を加速

〜最新のUnified Code Base(UCB)3.0の64ビットソフトウェア環境に対応〜


ルネサス エレクトロニクス㈱(代表取締役社長兼CEO:呉 文精、以下ルネサス)は、このたびR-Carスタータキットが、Linuxベースの車載情報機器のオープンソースプロジェクトAutomotive Grade Linux(AGL)のソフトウェア開発用標準リファレンスプラットフォームの1つに採用されたことを発表しました。これにより、同プロジェクトが開発したソフトウェアを動かすハードウェア環境を容易に入手可能となり、コネクテッドカー時代に向けて、IVI(In-Vehicle Infotainment)用アプリケーションソフトウェアを、早期に、容易に開発できます。R-Carスタータキットは、すでにAGLプロジェクトが2017年1月にリリースしたLinuxのUnified Code Base(UCB)3.0に対応しており、64ビットソフトウェア環境のため従来の32ビット環境に比べて、コンテナ技術(注1)など最新のIT向けソリューションを、シームレスに車載向けへ応用可能となる最新の開発環境となります。
また、このたびR-Carスタータキットと組み合わせて使用するIVI開発用拡張ボード2種類(シマフジ電機社製)が7月より発売されます。拡張ボードのスタンダードモデルは、マルチディスプレイや各種ネットワーク用インタフェースを搭載、さらにアドバンスドモデルは、最大8チャンネルのカメラ入力や高速/大容量のストレージを拡張できるインタフェースを装備しています。
ユーザは、これらの業界標準となる最新のソフトウェア開発環境プラットフォームと、IVI開発に最適化された拡張ボードにより、IVI用車載ソフトウェア開発環境を、容易に整備することができます。またルネサス製の無償ライブラリや190社以上のR-Carコンソーシアムのエコシステムによるサポートとも合わせて、IVI用アプリケーションソフトウェアの早期開発とコスト低減を実現します。
ルネサスは、2017年5月31日から東京コンファレンスセンター(有明)で開催されるAutomotive Linux Summit(ALS)にゴールドスポンサーとして参加します。ALSではこの最新AGL開発環境の展示に加え、クラウドITサービスと連携した最先端のコネクテッドカー用コクピットコンセプトのデモンストレーションを展示する予定です。

Automotive Grade Linux(AGL)Project 責任者のDan Cauchy氏は、次のように述べています。「ルネサスは、オープンソースを精力的に強力にサポートしており、AGLが業界全体に急速なイノベーションをもたらす影響をよく理解しています。このたび、R-Carスタータキットを我々の標準リファレンスプラットフォームの1つとしてに採用したことにより、開発者たちはAGL Unified Code Baseを使用して早期に容易にアプリケーションを開発することができるようになるでしょう。」

ルネサスエレクトニクス株式会社の車載情報ソリューション事業部 事業部長の鈴木 正宏氏は、次のように述べています。「AGLプロジェクトは業界標準となる最先端のオープンソースソフトウェアを提供しており、このたびハードウェアとしてルネサスのR-Carスタータキットを採用いただいたことで、ソフトウェア開発者の方々に、ハードとソフトの両方を提供できるようになったことを、嬉しく思います。彼らが、より高度で専門性の高いソフトウェア開発に専念できることにより、新しいIVI開発が加速されることを期待します。」

ルネサスは今後も、スピーディな車載用ソフトウェア開発をサポートすることにより、コネクテッドカー時代の車載情報システム開発をリードしていきます。


(注1) コンテナとはアプリケーションを必要となる実行環境と組み合わせた状態でシステムに導入させる一種の仮想化技術で、ソフトウェア管理コストの大幅低減につながることからIT業界で近年非常に注目されている。









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