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《速報/人テク2017横浜》機能安全に対応する車載液晶パネル向けのチップセットソリューション【ローム:小間番号213】
システムの故障等により機能不全が発生した場合に、それらの情報を随時フィードバックし、不具合を検出可能。スピードメーターなどの液晶パネル化で懸念される重大な事故の未然防止に貢献する。世界で初めてチップセット内で機能安全に対応している。
【背景】
近年、クラスター(インパネ)やカーナビ、電子ミラーなどの液晶パネル化が急激に進んでおり、用途の拡大に伴いパネルの大型化・高精細化に対する要望も大きくなっています。
液晶パネルの大型化・高精細化を実現するには、液晶パネルを駆動するドライバ、コントローラの多チャンネル化が必要であり、システム構築と動作検証が難しくなることから、チップセットでの供給が強く求められています。また、電子ミラーなど不具合が大きな事故につながるアプリケーションにおいては、事故の未然防止に貢献する機能安全も必要とされています。
【概要】
今回、ローム開発したチップセットを構成する各ICには、想定される故障モードを相互に検出するための機能が盛り込まれています。液晶ドライバの破壊や剥離、液晶への入力信号などの情報を随時確認、フィードバックし、チップセットとして補完的にパネルの不具合を検出可能です。機能安全を実現したことで、スピードメーターやサイドミラーの液晶パネル化で懸念される重大な事故の未然防止に貢献します。
例えば、サイドミラーの液晶パネルが人のいない画面状態でフリーズしてしまった場合、運転者は画面がフリーズしていることに気付くのが難しく、人が侵入してきた時に重大な事故につながる危険性があります。このような危険を防ぐため、画面がフリーズしていることを検出できる機能を持たせています。
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