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生活支援ロボットの実現を目指し共同研究開発【安川電機】

2012年1月27日

− RTミドルウェアを活用したロボットシステムの有効性検証 −


㈱安川電機(本社:福岡県北九州市、取締役社長:津田純嗣、以下「安川電機」)は㈱東芝、国立大学法人九州大学、国立大学法人九州工業大学、独立行政法人産業技術総合研究所、国立大学法人東京大学、国立大学法人東北大学、公立大学法人首都大学東京(以下、「共同実施者」)とコンソーシアムを構成し、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構殿より次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト・作業知能(社会・生活分野の開発(実施期間:平成20年度〜平成23年度。以下、「プロジェクト」)において生活支援ロボット構築を容易にするための知能化モジュール(以下、「RTコンポーネント」「RTC」と同義)の研究開発を進めてまいりました。
この度、安川電機小倉事業所内に設置した、施設を模擬した実験環境において、プロジェクト成果の有効性を検証するデモンストレーションを実施致しました。

次世代ロボット知能化技術開発プロジェクトは、センシング機能、作業計画機能、コミュニケーション機能、マニピュレーション機能やナビゲーション機能等を知能モジュールとして開発し、それらをRTミドルウェアを介して接続することにより、多種多様なアプリケーションに最適化した次世代ロボットを構築することを目指しています。


このプロジェクトにおいて安川電機と共同実施者は、施設内における日用品(ペットボトル、缶、菓子類)の搬送を行う施設内生活支援ロボットに必要なRTコンポーネント(三次元ビジョン、音声認識、作業計画、把持計画、環境構造化、アームユニット、移動体ユニット等)を分担して研究・開発し、これらのコンポーネントを双腕移動型ロボット(SmartPal V)に搭載し、RTミドルウェアにより接続されることにより、以下のような作業が遂行できることを検証致しました。

・ 音声指示による作業を開始、停止、再開、中断
・ 日用品の搬送計画(作業箇所までの移動計画、日用品を把持するための作業計画)
・ 三次元ビジョンによる日用品の認識
・ 日用品の保管場所管理
・ 作業環境内における人の移動の認識
・ ロボットが部屋から廊下に出る際の安全確認
・ 棚、机、冷蔵庫からの日用品取り出しと収納
・ 人への日用品受け渡し
・ 床に落ちている日用品の回収
・ 把持した物のゴミ箱への廃棄



安川電機と共同実施者は、今後とも各組織が担当したRTコンポーネントの性能向上と、新たなRTコンポーネントの開発に努めるとともに、次世代ロボットの研究開発への活用を進めてまいります。


[問い合わせ先]
株式会社安川電機
技術開発本部 開発研究所 つくば研究所
所長  横山 和彦
Tel. (029)848-1666
Fax (029)848-1667


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