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電源制御/フェールセーフ機能を搭載した次世代の車載用ドア制御ICを発表【STマイクロエレクトロニクス】
2017年4月7日
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、最先端の車載用ドア制御ICファミリを発表しました。同製品は、これまで外付け部品を使用していた電源制御およびフェールセーフ機能が集積されているモノリシック・デバイスです。
フロント・ドア向けのL99DZ100G/GPと、リア・ドア向けのL99DZ120は、省スペース化を可能にすると共に、信頼性と電力効率を向上させます。また、ファミリ内でソフトウェア互換性があるため、設計が簡略化され、開発期間を短縮することができます。
ST独自の先進的な車載製品用プロセス技術であるBCD8Sを採用したこの1チップ・ソリューションは、最大7.5Aの定格電流で動作するハーフ・ブリッジおよびハイサイド・スイッチを内蔵しており、ドア・アプリケーションにおける電源制御とフェールセーフの要求をサポートします。また、High-Speed CAN(HS-CAN)およびLIN 2.2a(SAE J 2602)インタフェース、コントロール・ブロック、保護回路も備えています。さらに、L99DZ100GPは、ISO 11898-6 HS-CANに準拠した選択型ウェイクアップにも対応しており、CANバスと接続したままでも使用頻度の低い電子制御ユニット(ECU)の電源をオフにできるため、消費電力を最小化することができます。
フロント・ドア制御ICの両製品は、最大5個のDCモータを駆動可能なMOSFETハーフ・ブリッジを集積しているほか、外付けHブリッジを駆動することも可能です。また、LEDドライバ(8個)、バルブ用ドライバ(2個)、ミラー・ヒータ用ゲート・ドライバ、およびエレクトロクロミック・ガラス用制御モジュールが搭載されています。外付けデバイス(マイクロコントローラ、センサなど)用の電圧レギュレータ、タイマ、ウォッチドッグ、リセット・ジェネレータ、および保護回路も備えています。L99DZ120も同様の機能を搭載しており、パワー・ウィンドウ用モータ・ドライバなど、リア・ドア向けに最適化されています。
また、LEDのデューティ・サイクルを自動補正する付加価値の高い機能があり、自動車の電源電圧(Vs)が変動している間も輝度を一定に保ちます。さらに、革新的なサーマル・クラスタにより、短絡が発生した場合などでも、出力を個々に停止させることが可能です。これにより、出力の変動なく正常な動作が続けられ、優れたユーザ体験を実現します。
L99DZ100G/GPおよびL99DZ120は現在量産中で、LQFP64パッケージで提供されます。価格および詳しい情報については、STのセールス・オフィスまでお問い合わせください。
詳細については、http://www.st.com/l99dz1-nsをご覧ください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2016年の売上は69.7億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。
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