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LEXUS DESIGN AWARD 2017のグランプリ受賞者を発表【トヨタ自動車】
2017年4月4日
次世代のクリエイターをLEXUSが育成・支援する国際デザインコンペ
LEXUS DESIGN AWARD 2017のグランプリ受賞者を発表
LEXUSは、今年で開催5回目を迎える次世代のクリエイターを支援・育成する国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD*1 2017」において、“YET*2”(二律双生)をテーマに制作された作品の中から、吉添 裕人のPIXELをグランプリに決定した。PIXELは、その他の入賞11作品と共に、世界最大のデザインエキジビション「ミラノデザインウィーク*3」でLEXUSが出展する「LEXUS YET」において展示される。世界63カ国から1,152作品の応募があり、審査は世界で活躍する著名なクリエイタ―で構成された審査員により行われた。
審査員の一人である、デザイン評論家のアリス・ローソーン氏は「LEXUS DESIGN AWARDでは、いつも、新しい世界に挑戦し続ける情熱的な若手デザイナーとの出会いがあります。特に今年の応募者の質と規模は本当に際立っていました。応募作には非常に斬新なアイディアが集まり、選考は簡単ではありませんでした。12人のファイナリスト、4人のプロトタイプ受賞者、そして最終的にはグランプリの優勝者に至るまで、それらをすべて掘り下げることは非常に困難でした。それぞれ、4つのプロトタイプ受賞者は、難民や移動を余儀なくされた人々の窮状や、建築に対する環境保護を詩的な方法で提供したり、また伝統的な職人技を新技術と融合させ、子供たちが作り、遊ぶことを奨励する楽器などの作品がありました。すべての受賞12作品は、“YET”というテーマのもと、創造力豊かな素晴らしいものでした。」とコメントした。グランプリを獲得した吉添 裕人氏は、「今回LEXUS DESIGN AWARDを受賞できたことにとても驚き、そして光栄に思います。メンターのアレックスとダニエル(スナーキテクチャー)、そしてこのプロジェクトを支えてくれたすべての方々に、心から感謝したいと思います。」と感想を述べた。
またミラノデザインウィークへの出展10回目となる「LEXUS YET」は、2017年4月4日(火)~9日(日)の期間、デザイン美術館「ミラノ・トリエンナーレ(La Triennale di Milano)」で開催され、相反するものを互いに調和させることで、更なる高みを目指すLEXUSの“YET”の思想をテーマに、レクサスブランドのデザインとイノベーションに対する、長きにわたる情熱を表現する。展示は建築・デザイン領域において、世界的に高い評価を得てきたMIT*4 Media Lab准教授のネリ・オックスマン(Neri Oxman)氏と同氏が率いるThe Mediated Matter GroupがLEXUSとコラボレーションすることで、新たなデザインの可能性を創造し、来場者に新しい価値や感動を提供する。
「LEXUS YET」概要
“YET”(二律双生)をテーマに、相反するものを互いに調和させることで、新しい価値や感動を提供する空間。「LEXUS DESIGN AWARD 2017」の展示に加えて、オックスマン氏が「光」と「影」の要素を調和させ、最先端のテクノロジーにより、テーマである“YET”を繊細かつ大胆なデザインで表現する3つのエリアで構成した。
エリア1:ANCIENT YET MODERN(古典的でありながら最先端)
LEXUSの“YET”フィロソフィーにインスパイアされたエントランスのインスタレーションは、波長であり粒子でもある(a wave YET a particle)“光”により、見る人は地面に立っているのに同時に宙に浮かんでいる(grounded YET suspended)かのような不思議な体験をもたらす。
古代から使われているガラスという素材を、The Mediated Matter Groupのガラスの3Dプリンタという最新テクノロジーにより、建築スケールを実現した。
エリア2:LEXUS DESIGN AWARD
グランプリ作品を含む、4つのプロトタイプ授賞作品と、8つのパネル受賞作品が展示され、“YET”フィロソフィーを独創的且つ革新的に表現している。
エリア3:STATIC YET DYNAMIC(静的でありながら動的)
様々な異なる視点からものごとを見つめたとき、そこには想像もしなかったような発見がある。
インスタレーション「STATIC YET DYNAMIC」では、LEXUSのデザインへの大胆な挑戦で“YET”フィロソフィーを体現したコンセプトカー「UX Concept」*5が表れる。革新的で力強く、一方で、アーティスティックでありながらプレミアム感を表現するUX Conceptは、LEXUSの従来のラグジュアリーに対する考え方への挑戦として、ユニークなブランドポジションを追求する姿勢を表現している。
エリア4:RETROSPECTIVE(回顧)
ミラノデザインウィーク出展10回を記念した、LEXUSのこれまでの出展の歴史を体感できる展示。
LEXUSブランドが長年にわたってデザインとイノベーションへの途切れることのない情熱を注いだ証である過去9回の出展を振り返り、一年ごとに24のフレームで表現したユニークなインスタレーションを実現。
なお、「LEXUS YET」の一部は、ミラノへの出展後、東京・南青山のINTERCECT BY LEXUS – TOKYO*6で5月に凱旋展示を予定している。
*1 豊かな社会をつくり上げる“DESIGN”と、より良い未来づくりのためのアイデアを生み出す気鋭のクリエイターの
育成・支援を目的に、2013年に創設した国際デザインコンペティション。今回で開催5回目を迎える。
*2 相反するものを互いに妥協させるのではなく、調和させることで更なる高みを目指し、新しい価値や感動を生み
出すLEXUSのものづくりのDNAのひとつ。
*3 イタリア・ミラノで行われる世界最大のデザインエキシビション。家具メーカーやファッションブランドが独自性
をアピールする様々なイベントを開催。ミラノサローネとも呼ばれる。2015年のインスタレーション「LEXUS –
A JOURNEY OF THE SENSES」は、公式コンペティション「Milano Design Award Competition」におい
て、「Best Entertaining賞」を自動車会社として初めて受賞するなど高い評価を受けた。
*4 Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学)
*5 2016年パリモーターショーに出展された、LEXUSのコンセプトカー。次世代LEXUSの力強く大胆なエクステリ
アデザインの方向性を示し、伝統的な匠の技と先進技術を融合したインテリアと共に独自の世界観を演出。
“YET”フィロソフィーを体現したコンセプトカー。
*6 “都市とつながり、人と人、人とクルマが交わる”というテーマのもと、カフェ、レストランおよび展示スペースを
備え、LEXUSが考えるライフスタイルを体験できる東京・南青山のブランド活動発信拠点。
詳細は、以下をご参照下さい。
Lexus Design Event:https://www.lexus-int.com/jp/lexus-design/design-events/
Lexus Design Event 出展10回記念ページ:https://www.lexus-int.com/jp/design/the-lexus-design-event-at-10-years-old
Lexus Design Award:www.lexusdesignaward.com/jp
Instagram:https://www.instagram.com/lexusdesignaward/ @lexusdesignaward
オフィシャルハッシュタグ:#LexusDesignAward; #MilanDesignWeek; #LexusDesignEvent;
LEXUS DESIGN AWARD 2017 プロトタイプ制作作品
LEXUS DESIGN AWARD 2017 パネル展示作品
審査員/メンタープロフィール
イベント概要
【デザイナー・プロフィール】(敬称略)
ネリ・オックスマン&ザ・メディエイテッド・マター・グループ
(Neri Oxman and the Mediated Matter Group)
ネリ・オックスマンは、建築家・デザイナーで、MIT Media Labの准教授として、研究グループのMediated Matter Groupを率いている。オックスマンの作品は、Cooper Hewitt、MoMA、SFMOMA、Centre Georges Pompidou、MFA Boston、FRAC Orléansなどの美術館で常設展示されている。主な受賞歴としては、Graham Foundation Award(2008年)、the Earth Award(2009年)、the Vilcek Prize(2014年)、the BSA Women in Design Award(2014年)などがある。また、2014年にはCarnegie Pride of America Honoreeを受賞、2015年にはROADSの「世界でもっとも勇気ある学際的思想家100人」に、さらに2016年には世界経済フォーラムによるカルチュラルリーダーに選ばれている。
MIT Media Labは、研究分野の垣根を超え、ユニークで領域に縛られない研究を積極的に推進してきた。デザイナー、ナノテクノロジーの技術者、可視化プログラムの専門家、機械エンジニア、素材科学者、産業研究者、そしてコンピューターインターフェースの先駆者たちが協業することで、人間がどのように物事を体験し、テクノロジーがそれをどのようにサポートすることができるのかを繰り返し実証してきた。詳細はwww.media.mit.eduにて。
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