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欧州サフラン社との間で航空機エンジン用途向け 複合材に関する長期供給基本契約を締結【東レ】
2017年3月13日
東レ㈱(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、フランスのSafran(本社所在地:パリ、以下「サフラン社」)と、同社が今後航空機エンジン用途向けに使用する複合材(炭素繊維など)について、2016年から10年にわたる長期供給基本契約を締結しました。
サフラン社は、フランスの防衛・航空・通信分野の複合企業体で、傘下の中核企業には航空機のエンジンを製造するSafran Aircraft Engines(旧 Snecma)や航空機の降着装置を製造するSafran Landing Systems(旧 Messier-Bugatti-Dowty)などがあり、米国GE Aviation社との合弁企業であるCFM International社は、小型航空機向けエンジンのメジャーシェアを持っています。
この長期契約に基づき、東レはサフラン社に炭素繊維の供給だけではなく、プリプレグなど多種多様な複合材の提案を通して、サフラン社の競争力強化に貢献し、同社の航空機エンジン需要の拡大をサポートしていきます。
なお、東レの炭素繊維トレカ®は、1990年代よりナセル等のエンジン部品向けに中間加工メーカーを通じて幅広く使用されておりますが、今回はエンジンメーカーと直接供給契約を締結することで、炭素繊維の採用拡大が続いているエンジン分野での事業基盤を戦略的に拡充していきます。今後も、イノベーティブな複合材料の開発を継続して、需要拡大の著しい航空機ならびに航空機エンジン用途での更なる事業拡大と高性能化・省エネルギー化の推進に寄与していきます。
東レは、中期経営課題“プロジェクト AP-G 2019”において、炭素繊維複合材料事業を中長期に亘って収益拡大を牽引する「戦略的拡大事業」と位置付けています。今後も重点的に経営資源を投入することにより、航空機用途をはじめとする同事業のグローバルな拡大を目指します。
<参考>
1.サフラン社について
(1)会社名 サフラン(英文名:Safran S.A.)
(2)所在地 フランス パリ
(3)設立 2005年5月(Snecma社とSagem社の合併により誕生)
(4)代表者 Jean-Paul Herteman(Président du Directoire)
(5)事業内容 防衛、航空、通信分野のフランスの複合企業体
(6)売上高 174億ユーロ(2015年、うち82%が航空宇宙関連)
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