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アイドリングストップシステム搭載車用鉛蓄電池 ~ スズキ「MRワゴン」、「ワゴンR」「ワゴンRスティングレー」、「アルトエコ」に採用~【GSユアサ】

2012年1月23日

㈱GSユアサ(社長:依田誠、本社:京都市南区)が開発したアイドリングストップ車用鉛蓄電池が、スズキ㈱(社長:鈴木修、本社:浜松市南区。以下、スズキ)殿の「MRワゴン」「ワゴンR」「ワゴンRスティングレー」のアイドリングストップシステム搭載車、および新アイドリングストップシステム搭載車である「アルトエコ」に採用されました。

2012年から2015年にかけて強化される欧州のCO2排出量規制や、2015年に施行される国内の新燃費基準を受け、新車メーカー各社では燃費向上車の開発を進めています。アイドリングストップシステム搭載車は、燃費の向上ならびにCO2 排出量の削減に有効な車両として注目されています。

今回「アルトエコ」ほか3車種に搭載された当社製鉛蓄電池「M-42」タイプは、従来の始動用鉛蓄電池と比較して、より優れた「高出力」、「高入力(充電受入性)」、および「高耐久性」の3つの性能を備えています。
これらの性能は、当社がこれまで培ってきた薄型極板製造技術※1、カーボン技術※2、および長寿命化技術※3をバランス良く組み合わせることによって実現いたしました。

アイドリングストップシステム搭載車では信号待ちや交通渋滞などで停車した際にエンジンを停止させます。鉛蓄電池は、エンジン停止時の電装負荷(カーナビ、オーディオ、エアコンなど)への電力の供給、さらにはエンジン再始動時の大電流供給やブレーキ制動時の回生電力を充電する役割を果たしています。「アルトエコ」に採用された新アイドリングストップシステムでは、停車時に加え、停車直前の減速時からエンジンを停止させます。この頻繁な充放電への対応を可能とする電池として今回「M-42」タイプが採用、搭載されました。本電池は「アルトエコ」の燃費改善に大きく貢献し、ハイブリッド車を除きガソリン車トップ※4となる燃費性能(30.2km/L※5)を実現いたしました。

今後さらに、アイドリングストップ車用鉛蓄電池のラインナップを拡充するとともに、海外生産拠点へも積極的な展開を図り、世界的なアイドリングストップ車普及への対応を通じて環境負荷低減に貢献してまいります。

※1  極板を薄くして多くの枚数で構成し、内部抵抗を低減することで入出力性能を向上させる技術
※2  負極板のカーボン添加量を最適化することで充電受入性能を向上させる技術
※3  正極板に耐久性の高い格子と密度の高い活物質を使用することで長寿命化を達成させる技術
※4  JC08モード走行燃費(国土交通省審査値)に基づく。ハイブリッド車を除く。2011年11月現在スズキ殿調べ
※5  燃費消費率JC08モード走行(国土交通省審査値)

電池形式の説明

「M-42」・・・社団法人電池工業会規格SBA S 0101:2006に規定されているアイドリングストップ車用鉛蓄電池の形式。外形寸法および端子形状はJIS形式B20と同一。

写真

スズキ「アルトエコ」


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