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EX5600-6、EX2600-6超大型油圧ショベルを発売【日立建機】
2012年1月23日
-550t、250t級の2機種、作業能力をアップしてモデルチェンジ-
日立建機㈱(社長:木川 理二郎)は、世界の大規模鉱山現場などで稼働する超大型油圧ショベルEX5500-6およびEX2500-6をモデルチェンジし、作業能力などを向上させたEX5600-6、EX2600-6 (いずれもエンジン式)として、2月1日に発売します。
EX5500-6、EX2500-6は2008年1月に発売以来、当社の他の超大型油圧ショベルEX8000-6、EX3600-6、EX1900-6と同様に、安定した作業能力と信頼性に基づく高稼働率により、資源採掘大手をはじめとする世界のマイニングのお客様から高い評価をいただいております。一方で近年増大する資源需要の市場動向を踏まえ、掘削後の鉱石等の運搬を担うダンプトラックの運搬能力増大の要求に加えて、掘削積込作業を担う超大型油圧ショベルにも、さらなる作業能力向上が求められていました。
バックホウタイプのEX5600-6、EX2600-6は、実績ある従来機の設計思想を踏襲。フロント(腕)をショートリーチ化した上でバケット容量を、EX5600-6では従来の29m3から34m3に、EX2600-6は15m3から17m3に大容量化しており、構造物の信頼性や耐久性を確保しながらエンジン出力をアップし、従来機と同等のサイクルタイムでの大作業量化を実現しています。これによりバックホウタイプのEX5600-6の場合、積載質量220t級ダンプトラック(当社EH4000ACⅡクラス)に、従来機の5杯積みから4杯積みで積荷の満載が可能となり、積込時間の短縮により作業能力が大幅に向上しています。
なお、機械式電動ロープショベルと比較して稼働作業の汎用性に優れている点、および既存の電力供給設備が使用可能な点を受けて、主にロシア・CIS、中国向けに出荷台数が堅調な電動式超大型油圧ショベルについても、550・250t級のモデルチェンジを順次行いシリーズの充実化を図るとともに、昨今の原油価格上昇に関連して相対的に低コストの電力が得られる稼働現場にはこれをセールスポイントとして、新規開発鉱山や北中南米等への拡販を図っていきます。
販売目標は、2機種合計で、エンジン式と電動式を合わせて年間100台を見込んでいます。
主な特長
1. 卓越した作業能力・生産性向上
● バケット容量を、バックホウタイプのEX5600-6では従来の29m3から34m3に、EX2600-6は15m3から17m3に大容量化。(ローディングショベルタイプのEX5600-6は、従来の27m3から29m3にサイズアップ。)
● エンジン出力アップにより、従来機と同等のサイクルタイムを実現。
● バックホウタイプのEX5600-6の場合、積載質量220t級ダンプトラックに、従来機の5杯積みから4杯積みで積荷の満載が可能。積込時間の短縮により作業能力が大幅に向上。(積込回数を変えずに、1クラス上のダンプトラックとのベストマッチも可能。)
2. 高い信頼性・耐久性
● エンジンはEX5500-6、EX2500–6で実績のある同じ型式品を搭載。
● エンジン出力アップに伴いラジエータ、オイルクーラの冷却性能を向上し、エンジンと油圧機器を保護。
● 足回りや油圧シリンダなどは従来機と共通品を使用。
3. 優れた操作性・作業環境
● 幅広で周辺への視認性に配慮した大型キャブ。キャブ内にLED照明を装備。
● エアサスペンションシート採用等によりオペレータに配慮した運転空間を提供。
● 操作レバーは、操作性に定評のあるリストコントロール式電気レバーを採用。
● 大型液晶モニタのモニタリング機能により、故障部位の診断をサポート。
4. 整備性の改善
● EX2600-6に、新たにメンテナンス用通路を確保。燃料フィルタ等の点検・整備が必要な本体後部へのアクセス性を向上。
5. 稼働環境への対応
● 標準仕様にて、熱帯地方や高温地域での稼働に配慮した設計を従来機より踏襲。また、極寒地仕様や高地仕様(エンジン式)の対応が可能。
6. 稼働管理システムとの融合
● 当社子会社のウェンコ社(Wenco International Mining Systems Ltd., 本社:カナダ)が扱うシステムを含め、鉱山に既存の大手稼働管理システムとの接続が可能。(オプション)
主な仕様、価格
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