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Xpeditionに対応したPCBシステム振動および加速度シミュレーションソリューションを発表【メンター・グラフィックス・ジャパン】
2017年3月7日
メンター・グラフィックスの新しいXpedition解析ソリューションは、振動解析と加速度シミュレーションを使用した機械解析と物理的テストを強化し、設計定義段階の早い段階にバリデーションをシフトします。 その結果、テストカバレッジ向上と設計サイクル短縮につながり、より高い信頼性と迅速なTime-to-Marketをもたらします。
メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社:米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、PCB(プリント基板)システムの信頼性解析および故障予測を実行するXpedition®振動/加速度シミュレーション製品を新たに発表しました。PCB設計ソフトウェア最大の市場シェアを誇るメンター・グラフィックスのXpeditionは、設計プロセス早期に仮想ライフサイクル加速度試験を実施することで機械解析と物理テストを強化します。本新製品は、軍事、航空宇宙、自動車、工業用システムなど、性能と信頼性を脅かしかねない厳しい環境で稼動する製品のPCB設計を対象とした業界初の振動および加速度シミュレーションソリューションです。
従来の物理HALT(Highly Accelerated Lifecycle Testing)は、量産直前に専門家の手を借りて実施することが殆どであるため、コスト負荷がかかるスケジュール遅延を招く恐れがあります。Xpeditionは、機械的および電子的設計分野を橋渡しすることで、既存手法よりも大幅に高速な振動シミュレーションを提供します。結果として、テストカバレッジ向上と設計サイクル短縮につながり、より高い信頼性と迅速なTime-to-Marketをもたらします。
Xpeditionのコンポーネントモデリングライブラリは、業界最大となる4千超の3Dソリッドモデルを収録しており、シミュレーション用モデルを高度に定義できます。3Dライブラリと2Dセルデータベース間のジオメトリ対応付けも容易です。設計者がパーツモデルを基板上で組み立てると、性能解析で利用できるように、補剛材や機構部品を含めて自動でメッシュ処理が施されます。Xpeditionの超高速モデリング機能は、1分あたり1,000超のコンポーネントをモデリングします。
長年の経験に裏打ちされたXpeditionは、高速で高精度な解析のために開発された有限要素法エンジンに基づいた使いやすい自動化環境を提供します。他社ツールと異なり、PCBレイアウト設計者の用途に合わせて最適化されているため、設計者自身のデスクトップ環境でシミュレーションと設計改良に取り組むことが可能です。直観的なプリプロセッサとウィザードにより、シミュレーションを素早く簡単にセットアップし、高速で高精度の仮想プロトタイピングを実行します。特許取得済みの使いやすいポストプロセッサ技術は、故障確率の高いコンポーネントを速やかに判断し、境界条件、材質特性、環境プロファイルを解析します。
「Tech-Clarityの研究によると、製品の差別化を目指す企業が重視するのは高品質と信頼性であることが示されています。製品がますます複雑化する中、追加コストをかけずに製品品質を効果的に向上させる方法が必要です。仮想プロトタイピングによる拡張機能は、製品の品質や信頼性に関わるリスクを小さくする上で重要な手法と言えるでしょう。メンター・グラフィックスのXpeditionが提供するシミュレーション機能があれば、設計のより早期段階で不具合を検出することで品質向上につながるとともに、物理テストを減らすことによる時間とコストの節約も期待できます。」Tech-Clarity、Vice President of Research、Michelle Boucher氏は、上記のように述べています。
Xpeditionは、特殊用途での加速ストレスシミュレーションにも対応しています。定常加速度条件下での安全性シミュレーション、ピンレベルでのミーゼス応力解析、応力変形の詳細プロット、ユーザ定義の3次元(X、Y、Z)力ベクトルシミュレーションといった機能が備わっています。これらの機能は、軍事宇宙産業をはじめとする、安全性が最重視されるアプリケーションを念頭に開発されたものです。
「メンター・グラフィックスの顧客の多くはそれぞれの市場のリーダーであり、信頼性設計ソリューションを通じてリスク低減を図る戦略的な取り組みを常に続けています。特許取得済みの新しいXpedition技術は、ライフサイクルを加速させた振動シミュレーションを高速化する使いやすい自動ソリューションをPCBシステム設計関係者に提供します。これにより、プロトタイピングや製造に移行する前の段階で性能上の問題点を素早く特定することで開発にかかる時間とコストを節約するとともに、最終製品の信頼性を確保できるのです。」メンター・グラフィックス、Board Systems Division、Vice President and General Manager、AJ Incorvaiaは、上記のように述べています。
Xpedition振動/加速度ソリューションの主な特長
■ 設計段階にPCBの信頼性を診断するシミュレーションを実施することで、出荷後の故障率を抑えます。
■ 物理テストで検知しにくい、故障しきい値を超えたコンポーネントを検出します。
■ ピンレベルでのミーゼス応力解析と応力変形解析により、故障確率と安全係数を特定します。
■ シミュレーションのセットアップが自動化されており、既存の手法よりも大幅に高速です。
Xpeditionアドオン製品の詳細については、www.mentor.com/pcb/xpedition/vibration-analysis/[英語]をご覧ください。
メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、昨年度売上高としておよそ11.8億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、http://www.mentorg.co.jpをご覧ください。
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