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愛媛工場における燃料電池電極基材の大型生産設備新設について【東レ】

2017年2月22日

愛媛工場における燃料電池電極基材の大型生産設備新設について
-水素社会の需要拡大に対応-


東レ㈱(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、この度、愛媛工場(愛媛県伊予郡松前町)において、燃料電池スタックの電極基材用カーボンペーパーの大型生産設備新設を決定しました。東レは現在、複数のお客様と燃料電池スタックへのカーボンペーパーの適用に向けて取り組んでいますが、開発は順調に進んでおり、将来の需要増に対応するため、現在の滋賀事業場の約5倍の生産能力を持つ設備を新たに設置します。2018年5月の完成を目指し、高付加価値のカーボンペーパーを効率的に生産できる最新鋭の設備を導入します。

燃料電池スタックの電極基材用カーボンペーパーは、東レが30年来開発を継続してきたもので、ガス拡散性、耐久性などが評価され2014年12月に発売されたトヨタ自動車㈱の燃料電池車「MIRAI(ミライ)」、2016年3月に発売された本田技研工業㈱の燃料電池車「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」に相次いで採用されました。燃料電池スタックの性能向上、省スペース化に貢献しています。

燃料電池自動車は、走行中にCO₂を発生させない究極の環境車として、水素社会構築への大きな一翼を担っており、国内外自動車メーカー各社では、2020年近傍に販売開始予定の次世代モデルの開発が本格化しています。また、定置型燃料電池やフォークリフト向けといった他用途の需要の伸びも期待されており、生産能力を大幅に増強する必要があると判断しました。今回の大型設備の新設により、グローバルな需要の拡大にも対応して参ります。

東レは、世界ナンバーワン炭素繊維メーカーとして、炭素繊維複合材料の可能性を探究し続け、燃料電池自動車や電気自動車などの次世代自動車に向けた材料開発を積極的に推進することで、地球環境問題や資源・エネルギー問題を解決し、低炭素社会の実現に貢献していく所存です。


<ご参考>
東レ㈱愛媛工場の概要
1.所在地 :愛媛県伊予郡松前町大字筒井1515
2.設立  :1936年7月
3.敷地面積:約86万m²
4.従業員数:1,344名(2016年12月末)
5.生産品目:東レ テトロン®短繊維、トレロン®短繊維、東レナイロン®短繊維、炭素繊維トレカ®プリプレグ 他
6.工場長 :米村 伸哉








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