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更に進化したモータドライブシステム「QMET−II」を開発【安川電機】
2012年1月17日
−電気自動車をはじめ、多様な電気駆動の用途に対応−
㈱安川電機(取締役社長 津田 純嗣)は、電気自動車をはじめとした多様な電気駆動の用途に対応できる新たなモータドライブシステム「QMET−II」を開発しましたのでお知らせいたします。
1. 製品化のねらい
環境エネルギー問題への関心の高まりから、自動車のみならず、小型建設機械や小型船舶などの駆動においても電動化の検討・開発が急速に進められており、モータドライブシステムの果たす役割は益々重要となってきています。
このような背景から当社は、長年培ってきたモータドライブ技術ならびにパワー変換技術を生かしたモータドライブシステムの開発・製品化を進めています。
2009年6月に、独自の電子式巻線切替技術により高効率で広い定出力範囲をもつQMET(クメット)ドライブを製品化しましたが、このたび、このQMETドライブを更に進化させたQMET−II(クメット・ツー)を開発しました。電気自動車をはじめとした多様な用途にお応えし、お客様のご要望に合った最適なシステムをご提供します。
※YMEV(小型EV用モータドライブシステム)については、2011年1月17日発表のリリースをご参照ください。
2. 主な特長
1)広い定出力範囲を確保し、かつ高効率運転を実現
独自の電子式巻線切替技術と高効率制御技術により、電気自動車やハイブリッド車などの電動車両に求められる広い定出力範囲を確保し、かつ高効率な運転を実現します。これにより電動車両の実使用領域での電費向上に効果を発揮します。
2)標準タイプと様々なご要求に対応するセミカスタムタイプを準備
プラットフォームコンセプトにより徹底した標準化・共通化を実現しました。これにより、標準的な機能・性能を備えた標準タイプをご提供するとともに、お客様の様々なご要求には、セミカスタムタイプでお応えします。
3)脱レア・アース
昨今のレア・アース問題により、脱レア・アースモータの開発が急務となっています。QMET−IIでは、脱レア・アースを実現するとともに巻線の最適化やリラクタンストルク有効活用技術などにより、従来のネオジウム磁石を用いたモータと遜色ないサイズと効率を実現します。(サンプル適用は2012年度11月を予定)
3. 主な用途
電気自動車・ハイブリッドなどの電動自動車駆動用、小型建設機械の駆動・旋廻用、農業 機械の駆動用、小型船舶の推進用など
4. その他
本製品は、以下の展示会に出展します。
・ 第3回 EV・HEV駆動システム技術展(通称 EV JAPAN)
2012年1月18日〜1月20日 【場所:東京ビッグサイト】
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