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ダカールラリー2017のトラック部門総合順位で8位入賞、5年ぶりにベスト10入り【日野自動車】

2017年1月16日

日野自動車、ダカールラリー2017のトラック部門総合順位で8位入賞、
5年ぶりにベスト10入り

- 排気量10リットル未満クラスの8連覇と、連続26回目の完走も達成 -


日野自動車㈱(以下、日野)は、2017年1月2日から1月14日(現地時間)にパラグアイ~ボリビア~アルゼンチンで開催された、ダカールラリー2017のトラック部門総合順位で、2012年以来5年ぶりにベスト10入りを果たし、排気量10リットル未満クラスの8連覇と、初参戦以来連続26回目※1の完走も達成しました。

当初パリ~ダカール間で開催されていたパリ・ダカールラリーは、2008年の情勢不安による中止以降、2009年から南米に舞台を移し、名称もダカールラリーに改められました。それを機に、アフリカの道なき道を行く冒険ラリーから、悪路を高速で走破するハイスピードラリーへと変貌しつつあります。

欧州を中心とするライバルチームが、排気量10リットルを超える参戦車のハイパワー化や、大量のサポートメンバーと補給部品を投入する物量作戦を推し進めるなか、日野は「柔能く剛を制す※2」をモットーに排気量10リットル未満の「日野レンジャー」による参戦にこだわり、少数精鋭でも「和を尊ぶ」精神でチームワークの強化を続けてきました。ここ数年はライバル勢の動向を伺いつつ、日本ならではの「ものづくりの巧み」で参戦車に徹底的なチューニングを施し、また夏季にメンバー全員が約1ヶ月間の強化合宿に取り組むなどして、チームの総合力を鍛えてきました。

その結果、トラック部門全50台のうち、菅原照仁ドライバー(44歳)が総合順位で8位となり、2012年の9位以来5年ぶりにベスト10に返り咲きました。また、排気量10リットル未満クラスで優勝して、同クラス8連覇も達成しました。菅原義正ドライバー(75歳)は総合29位、排気量10リットル未満クラス2位でゴールし、2014年大会から4回連続で同クラスのワン・ツー・フィニッシュを親子で飾りました。

日野はこれからも、世界最高峰のレースに挑戦し続けることで、世界中のお客様やモータースポーツファンと感動を分かち合い、活動を通じて培ったチャレンジスピリットと技術力を活かして、お客様のお役に立つ商品・サービスを提供し続けてまいります。


※1 政情不安で中止となった2008年大会をはさんで、1991年以来連続26回目の完走となります。
※2 「じゅうよくごうをせいす」…やわらかく、しなやかなものが、かえって強く固いものを制する。転じて、弱いものがかえって強いものに勝つことのたとえ。(三省堂「大辞林」第三版より)柔術の世界でよく使われる言葉。


画像1:南米各地からゴールに駆け付けたサポーターに祝福される日野チームスガワラ


画像2:トラック部門総合順位で5年ぶりにベスト10入りした菅原照仁氏の日野レンジャー


■ コメント
市川正和(日野自動車㈱代表取締役会長)/ずっと応援してきましたが、今回の照仁さんのシングルフィニッシュは立派だと思う。義正さんもよく頑張ってくれた。とても満足しています。

菅原義正(チーム代表 兼 1号車ドライバー)/照仁が総合8位を獲れてよかった。自分も予定通りの走りで排気量10リットル未満クラスのワン・ツーが達成できました。まだまだ元気。応援していただき、ありがとうございました。

髙橋貢(1号車ナビゲーター)/あっという間でしたが、無事にゴールできてよかったです。最終SSはナビの要らないコースでしたが、全体としてはナビが難しいところも多く、大変でした。

菅原照仁(2号車ドライバー)/総合8位に入ることができてよかったです。クルマが良くなったこととは別に、今回はステージのキャンセルが多かったことや、ナビが難しかったことも我々にとってはプラスだったと思いますが、まぐれではなく、よく頑張った結果だと思います。次回に向けて、もっとクルマを良くしていきたいと考えています。ありがとうございました。

杉浦博之(2号車ナビゲーター)/今日のSSは農道で直角カーブの連続。泥沼になっていて止まり切れないところもあって危なかったです。とにかく無事に終わってよかった。自分にとって初のシングルフィニッシュで嬉しいです。

鈴木誠一(メカニック・リーダー)/大きなトラブルもなく、ゴールできてよかった。2号車の8位は嬉しいですが、決して満足はしていません。まだまだです。

中村昌樹(メカニック・サブリーダー)/終わってほっとしました。念願のシングルフィニッシュもできて、最高です。メカニックにとっては高地や寒さ、そして暑さの中よく頑張ってくれたと思います。

吾妻広之(メカニック)/みんなが怪我をせず、体調も崩さずにゴールできてよかった。これが大きい。そして競技も良い結果が出たので最高です。

中村浩司(メカニック)/気付いたら終わっていたというくらい、あっという間でした。辛かったのは睡眠不足。でもトラブルが少なくてよかった。良い結果で嬉しいです。

井上順也(メカニック)/2週間はあっという間でした。でも、自分が担当した車両が良い成績を残せてうれしいです。

國本賢治(メカニック)/テスト参戦したシルクラリーに比べて、トラブルは出ませんでしたが車両が2台になって、正直忙しかったです。仕事としては、まずまず上手く出来たかと思います。よい経験でした。

島崎耕平(サポートメンバー)/今年はアシスタンスカーを運行していて、雨や寒さがすごくて自然には逆らえないことを改めて感じました。機会があれば、また派遣して欲しいと思います。

田中宏治(サポートメンバー)/高地や暑いところなど、今回のビバーク地も大変なところばかり。でも、競技で良い結果が出ると疲れも取れる。終わるとほっとしますね。

高嶋龍(サポートメンバー)/今回サポート役として初参加して、みなさんがキツイときに声掛けをしたり、楽しい雰囲気づくりを心掛けました。次に来るときは、言葉が話せるようになりたいです。


日野自動車のダカールラリー参戦活動や今大会の詳細については、公式ウェブサイトをご参照ください。
http://www.hino.co.jp/dakar/index.html








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