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常時ネットワーク接続を可能にする車載インフォテインメント向けに他に例のないフル・システム・ソリューションを発表【日本テキサス・インスツルメンツ】
2012年1月13日
車載用インフォテインメント向けプロセッサ、コネクティビティ・ソリューション、
ソフトウェアがワイヤレス機能および進歩したグラフィクス機能を実現
日本テキサス・インスツルメンツは、10年以上に渡る車載用インフォテインメント向けソリューション供給を基に、常時接続の車載インフォテインメント向けのフル・システム・ソリューションを発表しました。他に例のないこのソリューションは、業界をリードする車載用インフォテインメント・プロセッサ、複数のワイヤレス・コネクティビティ・ソリューション、アナログ・ソリューション、最適化されたソフトウェア・エコシステムを組み合わせ、車載用インフォテインメント向けヘッド・ユニット、リアシート向けエンターテインメント機器、ラジオ、ナビゲーション機器などの機能豊富な車載用アプリケーションを実現します。
TIのオーディオ・アンド・インフォテインメント担当プロダクトライン・マネージャのマシュー・ワトソン(Matthew Watson)は、次のように述べています。「将来を見据えると、市場は、スマートフォン、タブレットその他のモバイル製品によって促進される、常時接続で豊富なマルチメディアに接するライフスタイルに慣れた活動的な顧客の需要にあふれています。同様の機能が車載市場に移行するにつれて、TIはコンシューマが求める次世代の車載インフォテインメント機能を開拓するテクノロジーを供給できる、唯一のメーカーという独自の地位を確保します。豊富な処理機能、ワイヤレス・コネクティビティおよび、最適化されたソフトウェアで構成されたTIのフル・ソリューションは、車載機器の顧客各社が、魅力的で信頼される製品の供給において最先端を走るために役立ちます」
車内に美しいビジュアルと革新的なマルチメディアを実現するTIの車載用インフォテインメント・プロセッサ製品
TIの『C6000TM』Jacinto車載インフォテインメント・プロセッサおよび、車載グレードのOMAPTMモバイル・プロセッサは、運転席にも、その他の席にも、同様に最高のビジュアル・コンピューティングとエンターテインメント機能の導入を加速します。これらのプロセッサは専用の3Dグラフィクス・アクセラレータとビデオ・コプロセッサを内蔵し、1080pフルHDビデオの再生、ストリーミング、グラフィクス、ユーザー・インターフェイスをサポートすることから、運転席とリアシートのマルチメディアおよびマルチタスク体験を、次のレベルに向上します。TIの『C6000』Jacinto車載インフォテインメント・プロセッサは、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)を集積していることから、車載機器のOEM各社はリアルタイムのラジオ、オーディオ、音声その他の革新的な機能をアプリケーションに追加できます。
TIのOMAPプロセッサのスマート・マルチコア・アーキテクチャは、情報およびマルチメディアのリアルタイムの収集および表示に必要な高性能と低消費電力動作を同時に提供します。OMAPプロセッサは、非常に低い使用電力範囲で、最も高いレベルのアプリケーションを並行処理する独自の能力を備えています。この能力によって、車載機器製造各社は運転席およびリアシート向けの多種類の機能の性能を低下させることなく1個のプロセッサでサポートできます。
TIの『C6000』Jacinto、OMAPの各プロセッサは、HTML5をはじめとした、業界最多の標準規格およびコーデックをサポートしていることから、自動車製造各社は、自動車のライフサイクル期間内に、顧客の需要に対応して自動車の特長とサービスを柔軟にアップグレードできます。顧客各社は、最終アプリケーションに対応して『C6000』JacintoまたはOMAPのどちらのプロセッサも選択できると同時に、それらのプロセッサ・プラットフォーム間で移行する際にもソフトウェアを再使用できる利点を活用できます。
自動車をモバイルのホットスポットにするワイヤレス・コネクティビティ
各世代で成功実績を持つTIのモバイル向けデバイスの中で、自動車向けの設計に最適な製品は、新型の車載規格認証済のWiLinkTM7.0(WK128x-Q)およびBlueLinkTM 7.0(BL6450-Q)コンボ・コネクティビティ・ソリューションです。WiLink 7.0ソリューションは業界初で唯一のWi-Fi、Bluetooth® 、GPS、FMの各テクノロジーをワンチップに集積し、数々の車載コネクティビティ・オプションを提供します。WiLink 7.0が提供する他に例のないWi-FiおよびBluetooth の共存性は、車内における真のマルチタスク動作を実現します。例えば、WiLink 7.0チップは自動車をWi-Fiのホットスポットに変容させると同時に、Bluetooth テクノロジーの電話ストリーミングを通話の中断なしで並行して管理できます。
WiLink 7.0およびBlueLink 7.0の各ソリューションは、各方式のコネクティビティを統合、認証済みであることから、設計プロセスの短縮に役立つほか、複数の製品ラインおよび製品世代に対応するスケーラビリティを提供することで、製造各社の投資を保護するとともに、さらなる革新を促進します。車載規格の認証取得により、製造各社は最高レベルの信頼性と同時に、商用製品向けの機能セットの利点を活用できます。TIではソフトウェアの再使用性および柔軟性を最高にするため、顧客各社向けに、これらのコンボ・コネクティビティ・チップに集積されたすべてのワイヤレス機能または、各機能のサブセットのどちらかを使用する選択肢を提供します。これらの要件を満足する能力を備えたWiLink 7.0およびBlueLink 7.0の各ソリューションは、競合する車載製品からの大幅な差別化を提供します。
革新的な製品の開発に役立つソフトウェア・エコシステム
TIの車載向けインフォテインメント・ソリューションは、複数の高レベル・オペレーティング・システムおよび多様なデベロッパー・ネットワークをはじめとした豊富なインフォテインメント向けソフトウェア・エコシステムがサポートしていることから、製品の市場投入への時間を短縮するとともに、設計サイクルをより平易にします。このソフトウェア・エコシステムには、TIのデベロッパー・ネットワークのメンバーであるQNX Software Systems Limitedも参加しています。
QNX Software Systemsのストラテジック・アライアンス担当ディレクターのリンダ・キャンベル氏(Linda Campbell)は、次のように述べています。「過去10年近くに渡って、当社とTIは、自動車のすべての席においてワールドクラスの車載インフォテインメント体験を提供するために協働してきました。TIの『C6000』JacintoおよびOMAPの各プロセッサ上で動作する新型のQNX CARTM2アプリケーション・プラットフォームは、高性能のマルチメディア、より高速のHTML5ウェブ・ブラウザによる高い堅牢性のインターフェイスならびに、革新的なアプリケーション、コネクティビティ、SDR(ソフトウェア無線)をはじめとした高レベルの車載向けの機能統合を実現できます。当社はTIと協働して開発およびカスタマイズを容易にし、製品の市場投入時間の短縮に役立つテクノロジーを供給することを誇りに感じます」
また、TIのLinux® IVI(In-Vehicle Infotainment)ソリューションは、TIの『C6000』Jacinto車載インフォテインメント・プロセッサ向けにオープンソースの開発開始点を提供します。Linux IVIを使うことで、開発各社は迅速かつ容易にWorld RadioをLinuxベースのSDRに統合し、1080p HDビデオおよび進歩したグラフィクスのA/V再生を実現できます。
価格および供給について
TIの『C6000』Jacinto車載インフォテインメント・プロセッサの価格およびダウンロード手順については、最寄りのTI特約店にお問い合わせください。TIの車載グレードのOMAPプロセッサ、WiLinkおよびBlueLinkの各コネクティビティ・ソリューションは量産顧客各社向けであり、TIの販売特約店からは供給されません。
製品に関する情報はこちらからも参照できます。
● TIの車載向けインフォテインメント・ソリューション : http://www.tij.co.jp/dsp-c6-ces12-pr-ee1
● TIの全機能内蔵車載用製品ポートフォリオ : http://www.tij.co.jp/dsp-c6-ces12-pr-ee3
● WiLink 7.0 : http://www.ti.com/dsp-c6-ces12-pr-ee2(英語)
● BlueLink 7.0 : http://ti.com/bluelink (英語)
● 『C6000』Jacinto車載インフォテインメント・プロセッサ : http://www.ti.com/dsp-c6-ces12-pr-ee4 (英語)
● OMAPモバイル・プロセッサ : http://www.ti.com/dsp-c6-ces12-pr-pf (英語)
※ C6000、OMAP、WiLink、BlueLinkはTexas Instrumentsの商標です。QNXおよびQNX CARはQNX Software Systems Limitedの商標であり、登録商標または一定の法的権利において使用されています。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。
QNX Software Systems Limitedは、サードパーティ製品またはサービスに関連するあらゆる項目に関して、一切の義務または責任を負わず、説明、保証または支持を行いません。
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