ニュース

より安全に、より多くのコネクテッド・ドライブ体験を可能にするTIのオートモーティブ・プロセッサ製品の出荷数が累計1億5千万個を突破【日本テキサス・インスツルメンツ】

2017年1月5日

テキサス・インスツルメンツは、OEM 35社以上の自動車モデルにおいて、ADAS(先進運転支援システム)デジタル・コックピットに搭載されてきたTIのオートモーティブ向けSoC(システム・オン・チップ)製品の出荷が1億5千万個を超えたと発表しました。TIのオートモーティブ・プロセッサは、自動車メーカー各社の様々な製品、システムやアプリケーションにわたって最大限の投資効率を可能にするスケーラビリティを提供し、製品の差別化をより容易にします。

TIは、35年にわたる車載製品の専門知識と、全世界の自動車メーカー各社に数十億個のアナログや組込みプロセシング・ソリューションを出荷した実績を活用し、より安全なソリューション、および、より多くのコネクテッド・アプリケーションの供給を可能にする『TDA』と『Jacinto』ファミリの両プロセッサ製品を開発してきました。

TIのオートモーティブ・プロセッサ製品は、自動車メーカー各社が求める多様な機能を含め、次世代の自動車設計に必要な高性能かつ安全なソリューションを提供し、トータルシステムコストを最適化した新しいアプリケーションや、従来の自動車よりもインタラクティブで洗練された機能を実現します。

増え続ける高機能・高性能に対する要求に応えるTIのオートモーティブ・プロセッサSoCの『ヘテロジニアス・アーキテクチャ』の利点を活用することで、同一プラットフォーム上でのスケーラビリティを持った製品開発を可能にし、現行のソフトウェアへの投資を流用・最適化をすることができます。また、これらの技術は、複雑化した画像処理や認識処理等を同時処理することにも適しており、さらにはマルチOSやマルチドメインのソフトウェア・アーキテクチャを使用するソリューションにおいても高い電力効率を提供します。

より安全なドライブ体験を提供するADAS
TIのADAS SoCファミリである『TDAx』は、カメラによるフロント・ビュー(モノラル/ステレオ)、リア・ビュー、サラウンド・ビューやナイトビジョン・システム、マルチレンジのレーダーやセンサ・フュージョン・システムをはじめとしたADASアプリケーション向けに、共通したハードウェアとソフトウェアのアーキテクチャによりスケーラブルでオープンなソリューションを提供します。TIの『TDAx』は、ISP(イメージ・シグナル・プロセッサ)、EVE(エンベデッド・ビジョン・エンジン)、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)など、個々の用途に特化したHWA(ハードウェア・アクセラレータ)を統合したヘテロジニアス・アーキテクチャにより、他の製品と差別化する特長を備えており、非常に複雑な画像処理や信号処理を低消費電力で実行するよう最適化されています。

ADASプロセッサの TDAファミリには、次の製品が含まれます。

『TDA3x』:フロント・カメラ、GPUを使用しない3Dサラウンド・ビュー、スマート・リア・カメラ、レーダー、
 カメラ・ミラー・リプレイスメント/eMirror、ドライバー監視やLIDARなど、エントリからミッド・パフォーマンス
 向けの幅広いADASアプリケーション・プロセッサ製品
『TDA2 Eco』:EthernetとLVDSネットワーク向けの、GPUを使用する3Dサラウンド・ビュー向けの、ミッド・
 パフォーマンスをターゲットにしたプロセッサ製品
『TDA2x』:フロント・カメラ、GPUを使用するサラウンド・ビュー 、フュージョン/セントラライズド・プロセシ
 ングなどの、ミッドからプレミアム・パフォーマンス向けの幅広いADASおよびHVAアプリケーション・プロセッサ
 製品

TDAファミリは、これまでにFrost & Sullivan社、CES、雑誌『 Electronic Products』より、数々の賞を受賞しています。

より多くのコネクテッド・ドライブ体験を提供するデジタル・コックピット
Jacintoプロセッサ・ファミリは、インフォテイメント、インフォテイメント向けヘッドユニットのコ・プロセシング、サラウンド・ビューや歩行者検知、走行レーン検出などのインフォメーショナルADAS、統合デジタル・コックピット、デジタル・インスツルメント・クラスタ、ヘッドアップ・ディスプレイなど、多様な車載デジタル・コックピット・アプリケーションをサポートします。自動車の安全性、堅牢性のために設計されたJacintoのテロジニアス・アーキテクチャは、ハードウェア・ファイアウォールを含み、HLOSと安全性OSの間の分離、および、ASIL-Bの安全性認証水準を満たす、堅牢なマルチ・ドメイン・ソフトウェア・アーキテクチャの実装を可能にします。

このプロセッサ・ファミリは、他に例のない豊富な機能を備えた車内インフォテイメント、インスツルメント・クラスタやテレマティックス機能を次世代の自動車に搭載可能にします。開発各社はJacinto ファミリのスケーラビリティによって、開発中のアプリケーションに特定の性能目標を定め、必要に応じて、ソフトウェアやハードウェアの変更なしにファミリ内のより高性能な製品を利用できます。Jacinto 6プロセッサ・ファミリは同一アーキテクチャで構築され、スケーラビリティを持つARM® Cortex®-A15によって、車載アプリケーション向けにソフトウェアとハードウェアの互換性を提供します。Jacinto 6インフォテインメト・プロセッサ・ファミリには、次の製品が含まれます。

『DRA71x』 Jacinto 6 Entry:ディスプレイ・オーディオ、ラジオ/オーディオ、その他のコスト重視の車載コック
 ピット・アプリケーション向けのエントリ・レベルのインフォテイメント・プロセッサ製品
『DRA72x』Jacinto 6 Eco:エントリ・レベルからミッド・レベルの自動車向けに、機能豊富なインフォテインメ
 ント、デジタル・クラスタやテレマティックス機能を提供するプロセッサ製品
『DRA74x』 Jacinto 6:メインストリームの車載インフォテイメント・アプリケーションやヘッドユニット向けプ
 ロセッサ製品
『DRA75x』Jacinto 6 EP, Jacinto 6 Ex:DSPとビジョン・プロセシング性能を拡張した、ハイ・エンド・デジタ
 ル・コックピット向けプロセッサ製品

Jacintoプロセッサ・ファミリはFord SYNC 3®、Volkswagen MIB-II、SAIC-Alibaba “Internet Car”やBMWをはじめとした自動車メーカー各社のインフォテインメト・システムに搭載されています。

TIのオートモーティブ・プロセッサに関する情報
TIのオートモーティブ・プロセッサについて
Behind the Wheelブログで最新のTIの車載製品に関するニュースを閲覧(英語)

車載向けアプリケーションの技術革新を牽引するTI製品
TIはメーカーとシステム・サプライヤに対して、自動車市場でのワールドクラスの機能の実現を可能にする、先進的で信頼性の高い半導体製品を幅広く提供しています。TIは広範な電源IC、インターフェイス、シグナル・チェーン・ソリューションに加え、DLP®ディスプレイ、ADASおよびインフォテインメント・プロセッサ、Hercules™『TMS570』セーフティ・マイコン、ならびにワイヤレス・コネクティビティ・ソリューションを提供しています。これらのソリューションに対して充実した技術文書 を提供するとともに、厳しいAEC-Q100車載規格やTS 16949規格に準拠した製品のほか、ISO 26262規格に準拠したSafeTI™製品も供給しています。TIの車載用製品の詳細については、こちらをご参照ください。

※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。








日本テキサス・インスツルメンツ株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#日本テキサス・インスツルメンツ
#SoC
#2017年1月5日