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「自動車・建機用排出ガス後処理システム解析ソリューション」を開始【アドバンテスト】

2012年1月10日

テラヘルツ波を用いた3Dイメージング解析技術を、
お客様のニーズにマッチしたソリューションとして提供


㈱アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:松野晴夫)は、当社のテラヘルツ波による3Dイメージング解析システム「TAS7000」を用いた解析ソリューションを、2012年1月10日より順次開始します。このソリューションは、自動車・建機用排出ガス後処理システムの開発、市場で稼動しているDPF*1 製品や自動車触媒製品の性能評価などにご利用いただけます。

当社は、新規事業として2009年に発表したテラヘルツ波技術を用い、工業加工品向け解析装置「TAS7000」、医薬品、特に製剤向け解析装置「TAS7500」と製品化を行い、適用分野の拡大に力を注いできました。
このたび更に適用分野の拡充を進めるべく、装置販売に加え、「自動車・建機市場向けの解析ソリューション」を提供するはこびとなりました。
今後もテラヘルツ波解析装置と当社が培った解析・分析・検査技術を融合し、各分野に即したソリューションを順次提供し、幅広いお客様の解析・検査ニーズに応えます。

3Dイメージング解析システム「TAS7000」

背景

大気汚染の大きな要因である自動車の内燃機関から排出される窒素酸化物(NOx)・黒煙(PM*2)等の削減に向け、世界各国で排出ガス規制が年々厳格化しております。特に環境規制の厳しい欧州、北米、日本市場の乗用車、バス、トラック、建機市場において、排出ガス浄化用後処理システムの解析はエンジン燃焼効率向上、後処理システムのパフォーマンス向上、さらにはコストダウンを進めるうえで重要な課題となっています。

当社は2010年4月に「TAS7000」を発表しエンジン制御、触媒、 DPF、排気流路などの設計、開発に効果的な非破壊解析手法を提案してきました。
このたび発表しました「自動車・建機用排出ガス後処理システム解析ソリューション」は、お客様のご要望に応じた受託解析や高度なエンジニアリング・サービスを提供し、当社の高性能な非破壊解析技術を排出ガス後処理システムの開発、設計、評価にかかわる方々に広くご利用いただけるものです。
*1  DPF : Diesel Particulate Filter ディーゼル微粒子捕集フィルタ
*2  PM  : Particulate Matter 粒子状物質

新ソリューションの概要

1)解析サービス
開発試作の設計評価時に触媒/DPF基材を解析します。解析結果は定性、定量データのほか、変動傾向や統計処理など包括的なデータの提供も可能です。また、実車走行テストにおける触媒やDPFの信頼性評価などのサービスも提供します。

2)リモート・サービス
解析データと2D/3Dイメージ画像をWeb ブラウザで24時間閲覧可能な環境や、解析データに対する弊社エンジニアによる考察をオンラインで提供し、お客様による解析結果の検証や報告書の作成を支援します。また、お客様のTAS7000に弊社エンジニアがオンラインで接続し、対話形式でサポートします。

3)エンジニアリング・サービス
単なる解析にとどまらず、お客様の評価、製造プロセスへのコンサルティングを含めた総合的な解析サービスを提供します。
・市場品評価サービス
市場で使用後回収された触媒やDPFの解析業務を請け負います。Soot/Ash(スス/灰)の解析に加え、差圧測定など多面的な解析を行ないます。
・後処理システム解析サービス
排出ガス浄化用後処理システムの開発において、信頼性と燃費に大きく影響するDPFへのSoot堆積と強制再生*3の設計妥当性評価を一括して請け負います。TAS7000による非破壊評価は、同一基材による再現性の良い評価が可能であるため、Soot/Ash付け条件や再生条件を細かく変化させて、強制再生後の残留Soot分布を繰り返し評価できます。
*3  強制再生 : 意図的にDPFを高温に維持し、DPF内に堆積したPMを酸化除去する制御

※各種サービスの価格、開始日につきましては、下記窓口までお問合せください。

製品に関するお問い合わせ先

新企画商品開発室 TASプロジェクト
TAS専用問合わせメールアドレス : info_t@jp.advantest.com
TEL  :  022-392-8730 (ダイヤルイン)


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