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IoTを長距離かつ低消費電力でスマートフォンに接続【日本テキサス・インスツルメンツ】
2016年10月5日
IoT(モノのインターネット)–巨大であるにもかかわらず、決して目立たないこのネットワークは、様々な装置やデバイスなどを結び付けながら、日々進化しています。
スマートフォンを操作してドアの鍵を開けたり、家のセキュリティを守ったりする製品のコマーシャルを見たことがある方も多いはずです。
ここでさらに、ホーム・オートメーション用、公共事業計量用、医療モニタリング用、車載用のシステムについても、アプリをクリックするだけですべての管理を行えるとしたらどうでしょう。以前は自分から動くことのなかったドア、サーモスタット、自動車などのモノも、今や監視センサ、長距離ワイヤレス接続、クラウドによって「スマート化」することができます。
SimpleLink™デュアル・バンド『CC1350』ワイヤレス・マイコンの導入によって、それが実現するのです。
Low Power connectivity事業部マネージャのJB Lundは「TIから業界初の超低消費電力デュアル・バンド・ワイヤレス・マイコンが登場しました。これにより、IoTネットワークの監視と管理をスマートフォンから行えるようになります」と語ります。
スマートフォンから長距離接続を活用する新しい方法の例を、いくつかご紹介します。
・煙探知器が動作したとき、生徒と教師のスマートフォンに警報を送信する。
・飼い犬が家の敷地外へ脱走したとき、ただちにスマートフォンで通知を受け取る。
・バッテリ切れのときや、家の裏口が開いていたときなどに、セキュリティ・ネットワークから通知を受け取る。
・薬の服用の監視、注意喚起のメール、問題が発生した際の医師への警報、バイタル情報の更新などを通して、高齢者
がより長い期間を家で過ごせるように支援する。
・自動車のタイヤ高が低くなったとき、スマートフォンから通知を受け取る。
・工場や店舗の低消費電力ワイヤレス・センサ・ネットワークのソフトウェアを簡単に更新し、機能追加や問題の解決
をすばやく行う。
「応用方法は無数にあります。市場は継続的に成長していますし、これまで考えたこともないような最終製品も現れているのですから」とJBは述べます。
究極の統合
『CC1350』ワイヤレス・マイコンは、オスロ、サンディエゴ、ダラスのオフィスによるグローバルな共同作業から生まれた製品です。
Sub-1GHzの長距離ワイヤレス接続とBluetooth® low energyの実装が小型シングル・チップに統合されています。
このデュアル・バンド統合チップは、従来のディスクリート・ソリューションで使用されていたものよりも数倍小型に設計されており、その品質はクラス最高のソフトウェア、サポート、ドキュメントによって支えられています。
この製品でなら、IoT接続されたアプリケーションとの長距離かつ超低消費電力での通信が可能です。『CC1350』デバイスを使用したアプリケーションは、LaunchPad™開発キットのプラットフォームによって簡単に開発できます。
「このデバイスは工業用、ビルディング・オートメーション用、計量用、車載用、コンシューマ用、医療用、その他さまざまな市場向けに開発されています」とJBは説明します。「例として、ビルディング・オートメーションについて考えてみましょう。セキュリティ会社に依頼して、家の壁に新しいモーション・ディテクタを導入するとします。今までは、その設定作業は非常に難解なものでした。『CC1350』ソリューションを使用したスマート・システムでは、システムによって新しいデバイスがすぐに認識され、スマートフォンのアプリで構成が行われます。
その後、ユーザはシステム状態の確認と、バッテリ切れの警報を受信できるようになります。警報が発生すると、スマートフォンに直接通知が届くのです」
「スマートフォンの使いやすさと、シングル・チップの長距離接続および低消費電力性能が、『CC1350』ワイヤレス・マイコンによって究極の統合を成し遂げています」とJBは語っています。
※SimpleLink、LaunchPadはTexas Instrumentsの登録商標です。その他、すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。
※上記の記事はこちらのBlog記事(2016年9月14日)より翻訳転載されました。
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