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成長市場 : コンチネンタル、アジアで先進運転支援システム(ADAS)事業を拡大【コンチネンタル・オートモーティブ】

2016年9月14日

本プレスリリースは、現地時間2016年8月27日に、ドイツ・フランクフルトで発表した内容の参考訳です。
万が一、英文原文と意味合いが異なる部分がある場合には英文が優先されます。


アジア系自動車メーカー向けビジネスを継続的に拡大
知識移転と人員増によって各拠点での開発能力を強化
フィリピンと中国でレーダーセンサーの生産能力を向上


自動車業界では、引き続きアジアが成長が最も著しい市場であり – それを裏付ける驚くべきデータもあります。世界で生産される車両の半数以上がアジアの自動車メーカーの車両で、日本の自動車メーカーが生産する車両は世界全体の約30%を占めています。2020年の東京オリンピックに向けて、 日本の自動車メーカーを含む世界中の自動車メーカーがADAS(Advanced Driver Assistance Systems:先進運転支援システム)と自動運転という革新技術の開発を推進しています。国際的なテクノロジーカンパニーであるコンチネンタルのADAS事業部も、アジアにおけるこうした動きから恩恵を受けています。コンチネンタルでは運転支援システムの研究開発を20年前から行っており、今ではカメラ、レーダーシステム、高解像度のレーザーセンサー、電子制御ユニットやソフトウェアなど、運転支援や自動運転に関するコアスキルを備えており、非常に有利な立場にあるといえるでしょう。



「先進運転支援システムは、成長が最も著しい分野です。今年は周囲をモニタリングする環境センサーのおかげで、10億ユーロ以上の売上を達成する見込みであり、2020年には20億ユーロ以上への拡大を見込んでいます。つまり、わずか5年でさらに倍増することになります。」このように述べるのは、ADAS事業部の責任者、カール・ハウプト(Karl Haupt)です。「売上増の大半を牽引しているのは日本の自動車メーカー向けビジネスですが、中国や中国メーカーにも増加する可能性をみています。アジア系OEM向けに、2018年までに約10億ユーロの売上を達成する見込みです。」


日本とインドでの開発能力強化
より多くの役割、能力、ノウハウを各地域に移転することで、地域ごとの開発能力を強化しています。日本だけでも、エンジニアの数を過去3年で4倍に増やしました。日系メーカー向けへの対応はすべて日本で直接行っています。今年初めには、コンチネンタルのADAS事業部が、トヨタ自動車の技術開発賞を受賞しました。この賞の受賞はこれが2回目で、トヨタ自動車の衝突回避支援パッケージ、「Toyota Safety Sense C」向けのカメラ・レーザーレーダー一体型センサーモジュール(MFL)が高く評価されました。現在、コンチネンタルは、このセンサーモジュールをトヨタ自動車の世界の車両モデル10車種以上に提供しています。



日本に続き、ADAS事業部がアジアでのエンジニアリング拠点として重点をおくのがインドです。インドではソフトウェアとアルゴリズムを開発しています。「アジアでは安定した成長トレンドが続いており、1,000人以上のスタッフがアジアで働いています。そのうち70%がエンジニアリング関係の人員です。これはアジアの市場とアジアのメーカーの重要性を示すものです。」と、ADAS事業部でアジア地区を統括するノーバート・ハマーシュミット(Norbert Hammerschmidt)は述べています。「最新技術とイノベーションにより、多数の優秀な人材を活用して、世界中で卓越したサービスを提供することができます」。


フィリピンと中国でレーダーセンサーの生産能力を向上
コンチネンタルの戦略の1つの核となっているのが、「in the market for the market (その市場で、その市場のために)」というスローガンによる、高度な現地化です。環境センサーに対するアジアの自動車メーカーからの高いニーズに応えるため、2015年、短距離レーダーセンサーの製造をフィリピンのカランバで開始しました。短距離レーダーセンサーは、死角検出、車線変更支援、後退時のトラフィックアシストなどの機能に使用されています。この原動力には法規制(による装着率の増加)も含まれますが、安全性と快適性に対するお客様のニーズも重要です。多機能カメラ一体型レーザーセンサーの製造も今年秋には開始する予定です。将来的にはカランバ工場で1000万台以上の短距離レーダーセンサーと、100万台以上のカメラシステムを製造する予定です。

中国では急激な経済発展に伴い車両数も増加しており、車両の安全性も重視されるようになりました。中国の消費者の間では、安全性は購入時の最も重要なポイントの1つです。中国におけるこのようなトレンドに対応し、コンチネンタルのシステムをさらに普及させるため、新たなポジションを設け、ニール・タン(Neil Tang)を中国におけるADAS事業部の最初の責任者に任命し、さらにADASエンジニアリングの中国担当責任者のポジションも新設しました。中国におけるプレゼンス拡大、コンチネンタルの世界的プロジェクト、中国の自動車メーカーとの一連の共同プロジェクトを指揮するといった役割を担います。次のマイルストーンは2018年に上海にて複数メーカー向けに長距離レーダーセンサーの製造を開始であり、目標は年間数百万台のセンサーを製造することです。


運転支援と自動運転 – 交通事故による死者・負傷者のない世界、ビジョンゼロの実現に向けて
「事故ゼロ」実現の鍵を握っているのは、運転支援や自動運転技術の開発です。先進運転支援システムは、すでに事故防止に役立っており、少なくとも事故による被害を軽減しています。このシステムはドライバーによる運転を支援し、車両の安全で効率的な運転をサポートします。車両が自動運転モードにある間は、高性能なセンサーによって、ドライバーより速く、車両を交通状況に対応させることができます。注意散漫になる危険性もまったくなく、人間よりも先に周囲の状況を把握して運転してくれます。コンチネンタルはヨーロッパ、米国、日本、中国、その他、世界中で自動運転に必要な部品やシステムを開発しています。コンチネンタルは2014年に日本の公道で自動運転システムの試験走行を開始しました。北海道の紋別市にあるテストセンターでも開発・試験を行っています。コンチネンタルは先ごろ、中国市場向けにも新たな自動運転テスト車両を開発し、世界での開発体制を増強しています。中国チームが部品やアルゴリズムの開発を担当しており、自動運転システムと機能の検証も中国で行います。









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